恐怖分子のJasminneのレビュー・感想・評価

BGMもない派手な服も化粧もない。なんにもないところに、妻の着ている白シャツと麻のパンツが清潔感をもって浮かび上がってくる。
壊れてしまった人間関係の修復より古くて新しい未来を目指す妻が新作を書けてしまうところで夫婦仲は終わったと見る者すべてが悟るんだけど夫は違う。よせばいいのに。

エドワード・ヤンって刃物で刺すシーンが好きだよね。「ヤンヤン 夏の想い出」もクーリンチェもそう。少年時代の体験をずっと追いかけていたんだろう。