恐怖分子の作品情報・感想・評価

恐怖分子1986年製作の映画)

製作国:

上映時間:109分

4.0

あらすじ

台北を舞台に、3組の男女の姿を通して、図らずも他人を傷つけながら生きる、都会人の殺伐たる生きざまを描いた一編。犯罪、いたずら電話、夫婦の不和、不倫といった都会ならではの事象を、鋭敏なタッチで切り取った傑作。

「恐怖分子」に投稿された感想・評価

静かに波が押し寄せる。

ショートヘアと白いTシャツとオレンジ色の受話器
光と陰 人影とタバコの煙、レコードが光に透けるあの一瞬が好きだ
そしてあの写真が浮かび上がる瞬間にハッとする。

深夜に観たけどこれは絶対深夜に観た方がいいやつだ
#41

や、やばい。今年最高映画に出会ってしまった!!エドワード・ヤンは、台北ストーリー以来2作目だけれど、前回はそこまで凄いとは思わなかった。

レンタルして来て三日かけて観たけど(^^;;、ラスト30分は完全に引き込まれた。シュー・アンを演じたワン・アン。かわいかったー!

これはいつかクーリンチェ観なきゃかもね。
ろく

ろくの感想・評価

2.9
初見監督。
劇中の間というか、間隔を重視される方なんですかね…。反応に困る。
合う人にはとことん合うのだろうけど、合わない人には全く合わないタイプの映画ですね。
雰囲気は良いんだけどな。
Kinakosan

Kinakosanの感想・評価

3.7
なんかおしゃれ。なのに、生活感もあって、この不思議な感じはやはり異国だからなのか。出て来る女の人がみんな綺麗で、儚い。

この世界に生きていたら、思わぬところで、知らない人の人生に影響を与えているのかもしれない。大げさかもしれないけど、死のうと思っていた人が、そこで出会う出来事で、死ぬか生きるか、決まることもあるのかもしれない。

え?そっちなの、と思っていたら、あ、やっぱりそうなのか、、、という最後だった。なんかすごく単純なんだけど、騙された気がする。それがすごいな、、、。

別れに理由はあるようで、はっきりとしたものはなく、ただ言うものは耐えられなくなっただけで、告げられるほうはそれを受け入れるしかない。ただ別れるという事実があるだけ。

なかなかしんどかった〜
複数の組みの男女が織りなす物語。はでなアクションなどはないが、構成の見せ方や、間の取り方が上手だったので、ついつい見せられた

このレビューはネタバレを含みます

夢オチ映画史上最も上手い夢オチを見せてくれる。何人かの登場人物が複雑に絡み合うことでこの作品は展開されていくが、その「絡み合い」の結果小説家の夫であり、また病院に勤務する医者でもある男が自分をどん底に陥れた全ての人々を殺しに回る。彼こそが「恐怖分子」だったのだ!と見る者みんなが驚くと共に題名に納得する。しかしそれが男の友人の警察官の夢だったということ、男が自殺していたことが分かる。今回は人生に絶望した1人の男の自殺で終わった、しかし次はあの夢が本当に起こるかもしれない。そんな恐怖と少しの悲しさを漂わせ、この映画は終わる。あまりにも絶妙なバランスが私の感性を興奮させたの言うまでもない。「この映画は少しもペシミスティックなものではない。人が他者と関わる時、そこに少しの思いやりさえあれば、恐怖分子なんか生まれやしないんだ。」こう語ったのはエドワードヤン本人である。
この映画は冒頭から終盤までセンセーショナルなショットに溢れ、私たちの目を惹きつける。社会のほんの些細な行き違いが作り出す「恐怖」を、美しく映画的なショットで描いてみせたこの台湾の天才は、あまりに残酷である。
highland

highlandの感想・評価

3.9
主人公の男が何の変哲もない風に破滅に向かうのが怖ろしい。撮り方やストーリーラインが鬱期の黒沢清っぽい。朝方の台北の空気感が印象的。
うりた

うりたの感想・評価

3.8
エドワード・ヤン初鑑賞。開始すぐにうわーこの監督好きだ…って思った。もう完全にこの人の作品はこの人しか撮れないやつ。
画面内で起きていることを直接的に映さないで、音だったり周りのオブジェクトの様子だったりで伝えるところが想像力を刺激されて楽しい。
建物をこんなに活かして撮れる人なかなかいないと思う。
あんまりシーンごとの余韻を残さずに、バッツバツカット割っていくのも特徴的。

全体的にセリフは少ないけど、その分の色気がすごい。映画自体の。
そしてその一つ一つのセリフにハッとさせられる。
役者の憂いを帯びた表情もまた上手い…。

近年の80年代リバイバルもあって、ハイウエストのダボダボ服でも可愛く見えた。
ショートカットの女の子不思議な魅力があったなぁ。

哀しい。

様々な人物が登場する群像劇ではあるが、結局は一人の男性の物語へと収束していく。

台湾は日本と距離が近いこともあって、何となく街の雰囲気や、感性が少し似ている気がする。だからこそ生活をそのまま切りとったかのような映像に心をえぐられる。

何となく、ハネケの「セブンス・コンチネント」を思い出した。
「ひょっとして、私ってエドワードヤンそんなに好きじゃない」説浮上。
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