恐怖分子の作品情報・感想・評価

「恐怖分子」に投稿された感想・評価

エドワード・ヤン監督だから観た。(デジタル・リマスター版DVD)
映画内容の事前知識は何もなく観てみたら、怖すぎて心臓に悪い大傑作だった!

序盤は、様々な人達の比較的普通の風景が描かれる。極めて平凡な人達が、会話も少なく過ごしているのだが。。。

写真の断片が、一人の少女を映していて、写真が揺れるシーンは素晴らしい。

途中から段々と断片が集まるように物語がつながって来て、「ドキッ!!!」とするシーンが続く。いやぁ、とっても怖い怖い映画でした。
(しかし、あの「カーテンの揺れ」は黒沢清監督っぽい感じがした。)
大勢

大勢の感想・評価

3.5
最後の方で味がキュッと締まった感じがあり、最後の最後でキュンとした。適切な姿勢でもう一度観たい
映画史上最も美しい絵を撮る映画監督の1人、エドワード・ヤン監督の作品。

とにかく画面が美しすぎる。動きの少ない静的なカメラワークなんだけど、人が動いてもカメラはその人の顔を追わずにずっと手元に向けられたままだったり、2人の人物がガッツリ会話してる時も意図的に1人しか映さずに会話相手を画面から排除して余白を多くとったりする。そのせいかすごくカメラのフレームの外の存在や、フレームの境界を否応でも意識させられた。

北野映画もその節があるんだけど、比べようにならないくらいその画面一枚一枚の美しさがすごい。さながら静止画からもう一枚別の静止画へ場面が展開したような印象をうける。とくに窓を開ける前は窓の向こうに見えるビルのシーンだったのが、窓が開けられた瞬間、その窓ガラスに町が映り、全く別のカットになるシーンとかは圧巻。あと壁に何枚もの写真を貼りあわせて作った女の人の顔が風に揺られてパラパラとめくれるシーンもすごい。カメラは静的でありながら、シーンとしてはすごく動的。

内容的には医者の夫と小説家の妻の結婚生活が破綻していく様を描いた物語。だけで終われば単純なんだけど、同時に展開されるチンピラの話やカメラ小僧の話がその夫婦の破綻劇にちょいちょい絡まってきて、よくわからないまま話が複雑になっていく。登場人物も多く、話の筋もわりと四方に伸びていてなかなか難解なんだけど、この気味の悪い雰囲気が後半に連れて高まっていく感じは良い。

クーリンチェよりかは時間も短くて、画面の美しさも目立つので割とスッキリ見やすい方なのかも。
ゆ

ゆの感想・評価

4.4
どうしてこうも、どうしようもないことを愛しく捉え描けるのか…
Stream

Streamの感想・評価

4.5
観ているとどんどん映画にのみこまれていきそうだった。
男の子の撮る写真と、ハーフの女の子の表情が印象的。
一本のいたずら電話で壊れていく夫婦という設定だが、元々うまくいっていなかったのが奥さんを見ているとよくわかる。
よくありがちな夫婦だと思ったが、奥さんの行動力がすごいなと感じた。
旦那さん役の人、目を離せないほどの演技をしていてすごかった。
写真集をめくってるかのような、うっとりする魅力的な画ばかり。

冒頭のカーテンが揺れるシーン、あの子の写真がバタバタはためくシーン、なんかそれだけで心情まで伝わってくるというか。。。エドワードヤン監督、好きです。

平和な日々に突如鳴り響く銃声、最後も静かに鳴り響いて幕を閉じた。ゆっくり歯車狂わせていく感じのストーリーも好みでした。
あらゆるものを極力排斥し完璧な引き算のみで構成された構図と色彩、光量の少なさ、光と影の美しさによる不穏な煌めきや音の鳴り方、贅肉を極端に削ぎ落としシェイプアップされた物語の不安定な揺らめきをスマートと呼ぶのかスタイリッシュと呼ぶのか、はたまたストイックと呼ぶのかは分からないのだけれど映画の肉体の引き締まった無駄の無さには感服します。

胃袋の中の出来事であるかのようなミクロコスモス的に凝縮された都市空間は恐怖という不安定と孤独という不安の形をして近付き、人同士の関係しない関連性を破壊し全てが胃から吐き出されるような胃にクるという意味ではストマックな作品なのかも知れない。

終わりの始まりを告げる電話の色とデザインの可愛さ、刺された男が床に倒れこんだ時の壁の罅割れと染みを血の流れのように見せていたのは凄く好かった。

欺瞞ってものは微生物みたいに皮膚の下に入りこみ、それからあとはウイルスになり、自分で繁殖し、しかもどれもが異なってる。
光の使い方が上手い
なんでもない景色も艶やかに見えた。
カットが多く、色使い、照明と明暗、静動を駆使していて飽きる事が無かった。
特に色の上質には何度も注目させられた


あのパッとなにも無くなる感覚の編集は面白かった
アメリカ、ヨーロッパとかの映画では見ない感覚。
たけしの映画もこんな雰囲気作るときあるな

不気味な演出も目立った
ラストのバイオレンスの緊張感は最高だった。


言葉少なにわざと難解な言い回しをする映画は気に障って好きじゃないけど、映像としての個性がそれを補い素晴らしい映画だったと言える。
布団でぬくぬくしてる私だったので、今じゃなかった、また今度女友達と見る
Nishmarra

Nishmarraの感想・評価

4.3
アジア映画は本編が始まる前にメインキャストの顔を30秒ずつ流してくれへんかな?違いがわかるまでに物語がけっこう進んじゃってる…
>|