恐怖分子の作品情報・感想・評価

恐怖分子1986年製作の映画)

製作国:

上映時間:109分

4.0

あらすじ

台北を舞台に、3組の男女の姿を通して、図らずも他人を傷つけながら生きる、都会人の殺伐たる生きざまを描いた一編。犯罪、いたずら電話、夫婦の不和、不倫といった都会ならではの事象を、鋭敏なタッチで切り取った傑作。

「恐怖分子」に投稿された感想・評価


映像の力, 映像の論理力を最大限活用している演出でとても新鮮だった. 台詞による説明が極端に少ない所はこの監督の特徴で, 映画とは思えぬ程静的な画面が続く.
ic

icの感想・評価

3.5
最後まで何が何だか正直わからなかったが、本当に最後の最後にあぁそういうことねとすぅーっと鳥肌が立った。

各地で起きている物事の一番の被害者は、直接的に関わっている人間とは限らない。いつの間にか歯車の中に巻き込まれている。が、そのことに気づかされる者はどれだけいるのだろうか。発端を起こした人に伝わるケースはどれだけあるのだろうか。

自分だけの問題だと思っていても、自分の周りには人がいることに気づかされる。そんなに単純ではない。

エドワード・ヤン監督作品の一言では言い表せないこの感じ。恋愛でもホラーでもなく、この人の作品を何かカテゴリに分けるなんて無理だ。全部がつまってる。
chamama

chamamaの感想・評価

4.0
なかなか良い映画だったと思う。
内容が分かりにくい感じが、昔観たフランス映画のようだった。
いろんなことが積み重なり、段々と狂気に満ちていく様子に目が離せなかった。
taxx

taxxの感想・評価

2.5
日常が段々狂っていくような群像劇。雰囲気もので話や人物に入りづらかった。時代性や地域性も強い。あちこち散漫な感じだったのでもっとそれぞれを丁寧に分かりやすく見たかった。

このレビューはネタバレを含みます

クーリンチェに比べたらかなりシンプルな映画なことにまずビックリ。

お話としてはとてもザックリいうと、頑張って中流の生活をしようとしてる男が女に別れを告げられ、課長昇進の話を反故にされて、孤独に苛まれ…という感じ。まぁ、言ってしまえばありがちでファーゴなんかにも似てる中流の歪みを描く映画なんだけど、さすがエドワードヤン、とにかくショットが冴える。そして自殺する前の殺人等はやっぱり主人公の妄想なんだろうか?
映像オシャレ!暗室のシーン好きです。あと、全員暗い◞( 、΄◞ิ౪◟ิ)、最後の伏線回収とラストシーンが痺れた。後の方でよかった😖
複雑な人間模様。こうゆうこと、あるよね〜って思う。監督の役者の顔にライトをあてないスタンス、かっこいい。全く媚びてない
kiko

kikoの感想・評価

2.5
評価高さにどんなもんかと、初エドワードヤン。が、…。全くダメでした。長々と約2時間。これ見続けるのキツイ。
初エドワードヤン監督、でしたが、、
声を大にして言えないけどあんまり、、でした、、(^^;

30年以上前の作品なのに古さを感じないところはすごいと思いましたが、現代日本映画みたいな、じめじめした暗ーい感じが、、
あと私の理解力の問題ですが、人が多いし話がわかりづらい、、(>_< )

というか、みんな日々似たような不満抱えてるけど、こんなことにはならないと思います。
恐怖分子というほどではない気がしました(^^;
poem

poemの感想・評価

4.5
夜中に眠気と戦いながら鑑賞したことも相俟って一度では全く理解できず連続で二回鑑賞。
この映画の魅力と本質に1/10も気づけてないと思うが、兎に角圧巻の一言に尽きる映画だった。お陰様でエドワード・ヤン作品安定の鑑賞後の脳内パンク状態に陥った。笑

空想の中の自分と現実の自分の対比、同じ空間にいながら別次元にいるような登場人物同士の距離感など、異質な世界観を帯びているように思えた。引きの画を撮った時も、ある一つの物だけが、静止した世界を動く違和感を覚える。良い意味で、世界が嘘くさい。まるで終始イーフェンの小説を読んでいるようだった。

昼か夜か語り合うあのシーンは絶妙であった。あの暗室が、当時の台湾という国の背景を象徴しているのかと勝手に解釈したのだがおそらく間違っているのでしょう笑
たく

たくの感想・評価

3.9
エドワードヤン2作品目(私が観るのが)

この次の作品「牯嶺街少年殺人事件」ほどオオッ..と唸らされる絵は少ないものの、やっぱり才能の塊だな〜。と思う撮り方が多い。

お話も、ちゃんと整理すると面白いと思います。置いてかれないように。

私は後の方を望んでいたので、そっか。そっちを選んだんだね。よかった。と思いました。
そこで終わってくれるのか、という終わり方だったので、そこもすごく好きです。

ただし全部の解説を聞かないと理解しきれない映画だと思うし、わかりやすく「どう思うか」という疑問を投げかけられる映画でもないので、その辺がモヤモヤなんとも言えない気持ちにさせられるのかな、と思います。

考えるよりは感覚的に観るのがベストな映画だと思います。
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