【クーリンチェ少年殺人事件】がなんとも印象的だったので、こちらも観てみたけど微妙だ。公開当時に観ていたら違った印象を持ったかも知れないのだけれど。
80年代の台湾の街並みや若者のファッションがやたら日本と似ている事に驚くし、そして日本と同じように今見るとださくて恥ずかしい。狙いなのかも知れないけど、俳優さん達がどうにも鈍臭い。
どんよりしていてテンポが悪く、当時の日本のATGとか新東宝のポルノ映画とかの匂いがする。それはそれで良いのだけど、特別斬新な事をやっているような気もしない。
うーん微妙だ。ラストの展開は好きなのだけれど、壁に貼られた風にそよぐポートレートなんかは芸術的なセンスを押し付けられてるようで居心地が悪いし。
作る側は、30年後に外国で観られる事を想定してないだろうから、観る側の問題だ。しょうがない。
夫婦の家のリビングの黒電話がやけに低い場所に置かれていて、かかってきたら取りにくいし、かけにくいのになぁとずーっと気になってた。