雨や雨雲、そして寒さ、地味な街の風景。
イギリスの陰鬱さは他のヨーロッパとはまたひと味違うと再認識。
意図してなくても自然と醸し出されるのはDNA所以なのかね。
それはともかく、他のパンデミックとはこれまたひと味違う切り口で、と言うか、パンデミックをベースとしたラブストーリーと理解したほうがいいのか。
淡々と徐々に&突然襲ってくる五感の喪失。
味覚や臭覚までならまぁ良しとしよう。
次に聴覚。
そして!
それらが襲ってくる前兆が極度の悲しみ、怒り、優しさ。
そこがたまらなく面白い!
前述のひと味違うってのは、パンデミックでディストピアのひどい世界になるのではなく、都度人々が困難から立ち上がる姿。
絶望と希望の繰り返しを理性を持って平静に努める姿。
その世界で出会うふたりは、今般のコロナ禍で過ごすことになった学生達の非日常を思い出してしまった。
そしてラスト。
最後の最後の感覚まで行ってしまえばきっと世界は終わる。
はず。
劇中やEDの音楽もとてもステキ。