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スリー・リバーズのTKEのネタバレレビュー・内容・結末

スリー・リバーズ(1993年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

ブルース・ウィリスが俳優引退というタイミングでテレビにて放送してくれたので久しぶりに鑑賞。
30年近く前の作品というのもあって、ウィルスの毛ガフサフサ。



親類演者含めて代々警察官一族のトーマス・ハーディ(ブルース・ウィリス)は同じく刑事であり従兄弟であるジミーが暴力事件を起こしたと証言したため、警察内部では相棒を売った刑事として孤立していた。

そんな中、警部である父親と婦女暴行犯を追跡中、事故にあい重傷を負った上、気を失っている間に父親は射殺されてしまう。

目撃証言によりある男が捕まり死刑判決がくだされるが、警察の動きを知っていることから真犯人は警察内部にいると主張するトーマス。しかし、ジミーの件もあり相手にされず、さらに自暴自棄になったジミーは川から飛び降り自殺してしまった。

もはや殺人課を続けられなくなったトーマスは2年後、リバー・レスキューとなり酒浸りの日々を過ごすが、かつての婦女暴行事件と同じような事件が発生し、やはり真犯人は別にいると確信するのだった。



前フリが長い。そして、その割にサスペンス部分はかなり薄い。

多少のミスリードはあるものの、被害者がトーマスの元彼女という点から明らかにトーマスの関係者であり、それでいて警察内部にいるとなれば、自ずと犯人像が見えてきてしまった。

その犯人の殺人理由が、サイコパスなだけだったというなんともな…という感じ。

本当にボヤッとしてて、殺したいから殺しちゃったレベルだと思うんだけど、深みも何もなく、これといった怖さも感じられない魅力のない犯人になってしまった。
悪役に魅力のないサスペンス映画って一気につまらなくなるんですよね…。

それでいて冒頭のカーチェイスや後半のボートでの追いかけっこなど「ブルース・ウィリスにアクションさせようぜ!」というのが微妙に入ってくるうえ、中盤もトーマスのラブ・ロマンスがメインになっちゃってて、すべてにおいて中途半端になってしまった感が否めなかった。



総じて「何映画見てるの?」という感覚に陥らなくもないが、やはりブルース・ウィリスは渋くて格好いいので、他に見るもの無いなら見てもいいんじゃない?とは思います。
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