ダニー

ブレードランナーのダニーのネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

11月16日 11本目(250本目)字幕

_____感想_____
この頃のリドスコ生き生きしてるなと感じた。
SFホラーの先駆けとなる「エイリアン」を作った後に「ブレードランナー」を作ったのは凄い。

80年代以前にロボットが感情を持つのってこの作品の他に何かあるんかな?
あまり分からないけど、感情を持ったロボット「レプリカント」とそれを処分する「ブレードランナー」デッカードの話は今のSF映画にも引き継がれてる部分はありそう。

今作はジャンルがSF・アクションになってるが俺はSF・ヒューマンドラマの様に感じた。

理由は単純に、アクションといっても銃を一方的に撃ったりするだけで殴り合いとかはないから。それと、デッカードの葛藤や決断に重きが置かれてると感じたから。

異様なまでに世界情勢が描かれない。具体的に、レプリカントを殺すのに反対する人たちだったり、デッカード以外のブレードランナーが出てきたりしない。
それに政府の人間は「レプリカントを殺せ。任務に背くと命はない」と命令するだけでセリフ以外出て来ない。

近未来といえど、AKIRAの様に退廃した世界観。そこに無駄を削ぎに削いだ設定。世界観を観客に補完させるような歪なバランスで話は進んでいく。

世界情勢やキャラが少ないからこそ僕達観客はデッカードの視線を借りる以外物語を追体験できない。だからこそデッカードに感情移入できる。今作の良い所でもあり悪い所でもあると感じた。

今作は考えれば考えるほど深みが増すのが魅力的だなと僕はそう感じた。

最後にデッカードとレーチェルは幸せにドライブする所で終わる。このレーチェルはレプリカントであるものの、デッカードと相思相愛になったヒロインだ。

レプリカント6名の処分を任されたデッカードだが、レーチェルだけは生き残る。レーチェルが生き残っても問題ないのなら他のレプリカントも殺さなくても良かったのでは?

それが政府のお達しだから?レプリカントが
感情を持ってはいけないのか?ただ人間と同じ様に生きているだけなのに…
ダニー

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