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ブレードランナーのharu3uのレビュー・感想・評価

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.5
人類の多くが宇宙に移住している時代、植民惑星では人造人間(レプリカント)が奴隷として働いていた。 “ブレードランナー”であるデッカードは、人間を殺し地球にやってきた脱走レプリカントを狩る。
SFハードボイルド映画の金字塔であり、後世に多大な影響を与えた名作です。

本作で描かれる未来都市は、環境汚染により酸性雨のそぼ降る退廃的なイメージ。様々な言語が飛び交う多国籍感に、ヴァン・ゲリスの流れる雨降る夜の街。。ディストピアな未来を想像するとき、私の脳内ではいつも、ブレードランナーの世界観が広がります。
人間を人間たらしめるものは何か。複製でしかないはずのレプリカントの視点で見る“命”があまりにも尊くて、人間の根源的欲求である延命に固執しあがく彼らの、どこが私達と違うんだろうって考え込んでしまう。
暴力を収め、運命に従ったロイの姿は哀しく美しかった。
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