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伯林-大都会交響楽のchiyoのレビュー・感想・評価

伯林-大都会交響楽(1927年製作の映画)
3.5
2020/9/6
ヴァイマル共和政時代のドイツ、ベルリン。ストーリーも特定のキャストもセリフも存在せず、ただ延々とベルリンの街並みが映される。が、これが意外になかなか面白い。早朝に列車がベルリンの駅に到着し、徐々に街が目覚め始め、忙しなく行き交う人々。その人たちも、勤めに出る人、学校に行く子どもたち、森に出かけるブルジョワ階級、と様々。そして何よりも、ベルリンの道路の混雑っぷりが凄い!路面電車にバス、乗用車、自転車、馬車と多種多様で、さらに強引に道を横断する通行人まで加わる。作品自体は複数の章仕立てになっており、章が進むにつれてベルリンの時間も進む。夜のベルリンも魅力的で、1日の終了と共に映画の幕も下りることに。1927年のベルリンが見られる、貴重な映画。
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