ありちゃん

レナードの朝のありちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

レナードの朝(1990年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

こうやって医療は日々進化しているのかと腑に落ちた。冷蔵庫が不思議な植物まみれのセイヤー医師が、ある気付きで患者とその家族に奇跡を与えるんだから、きっかけというのはいつどこに落ちてるかわからない。一時的に「治る」を体感した時、誰もが目覚めに大喜びせず自分の知らない数年間に絶望していて実話ならではの姿だと絶句した。(大人が子どもを表現する映画は同監督の「BIG」と似てる。)字幕と吹き替えで和訳が違うらしいが「人間の魂(優しさ)はどんな薬よりも強いのです」という言葉に目頭が熱くなった。知人に4年入院してる人、看護師、医師がいるけどきっとみんなそれぞれ生命に対しての熱量と想いは一緒。自分の入院経験など馳せると自然と涙がこぼれる。患者役の俳優の演技が圧巻。ニューマンのピアノも素晴らしい。個人的に延命治療反対なので安楽死希望派だけど愛する家族のこんな奇跡の姿を見れたら本望。
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