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レナードの朝のKHのネタバレレビュー・内容・結末

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムズ。名優2人の演技がとにかく素晴らしい。

特にデニーロ。
三十年もの間、廃人のようになっていたレナード役は、心に深く残る。
身体はおじさんでも、彼の時は三十年前のまま。
そんな少年っぽさが感じられるとともに、段々と薬の効果がなくなって行く様は見ていて胸が締め付けられるよう。
終盤のダンスシーンは涙無しには見れない。フィクションならば、ここで奇跡の回復となるのだろうけど、実話を基にしているのでそんな都合のいい話もない。けれど、せめてもの救いがあるシーンでした。

そんなレナードを初めとした脳炎患者たちをどうにか治してやりたいと奮闘する医師、セイヤー役のロビン・ウィリアムズ。
人付き合いが苦手な彼も、レナードたちとの触れ合いを経て変わっていく。
ロビン・ウィリアムズの笑顔が凄くいい。
重たい病気をテーマにした作品の中で、デ・ニーロとウィリアムズの笑顔は観ているこちらも笑顔にさせてくれる。
それが、逆にラストの切なさを助長しているのだけど。

今生きている一瞬一瞬を大事にしようと思える映画でした。
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