このレビューはネタバレを含みます
脳炎患者が短期間だけ命を吹き返す。
生きる歓びや大切な事はシンプルで、健康な人が忘れがちだ。という気づきも描かれている。
実話を基にしていて、そしてハッピーエンドではないので、
治療は今も続いているというのが最後の結びとなり、感情を煽る演出もそれなりであった。
演出とか音楽は少し古い印象を受けた。もちろん古い映画ではあるのだけど。
自分が当事者にならないと分からないような事実、不幸を映画にして伝えるのは1つの映画の役割だと思う。
レナードの気持ちが伝わってきた。
家族にしてみれば30年抜け殻みたいだったのが治って、また再発。さぞ嬉しかっただろうし、悲しかっただろうと思う。
アメリカは色々と問題を抱えているが、こんな映画が作れる国は素晴らしい。
原題のawakenings 直訳は目覚め?とか。
いい邦題だと思う。