MaruyamaRyo

ヤング≒アダルトのMaruyamaRyoのレビュー・感想・評価

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)
4.0
負け犬女を描いた作品(しかもコメディ)って和洋問わず映画でもドラマでも色々あるが、これは一段飛び抜けてるのでは。
私は女性でもアメリカ人でもないが、気持ちが重なるところが多かった。

しかも「わたしもこういうとこある〜わかるぅ〜」的なライトな共感ではなく、「お前もこの主人公バカにできんのか?」と言わんばかりに、自分の欠点を見せつけられるよう。コメディじゃなかったら相当しんどい。

結婚して子供もいるような「全うな」人生を送ってる周りと、過去を引きずって大人になりきれない主人公の対比が刺さる。ただ面白いのは、結婚万歳ではなく、主人公の生き方も肯定しているところ。
要は都会に出ず、保守的でつまらない地元で満足しているのもどうなの、って訳。

オープニングで主人公が車の中で懐メロを聞き続けるシーンも最高なんだが、同じ曲を使った中盤のある仕掛けも良い。切ないオブザイヤーでした。
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