向日葵

ヤング≒アダルトの向日葵のレビュー・感想・評価

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)
4.4

今何も自分にない、他人の幸せが憎く感じる。そう気付いた時過去の楽しかった時期や自信に溢れていた時を生きようとする。きっとあの時のまま、みんな私を求めてくれる。そう信じて地元へ戻る。けれど戻った先はみんな置かれた場所で綺麗に咲いていた。
1人都会に飛び立ったかっこいい私。何も無い所で生きている不幸なみんなとは違う。そう思ってた。そう思っていたけれど………。最後彼女は泣くことになる「自分の幸せが分からない」と。


シャーリーズ・セロン演じる主人公は、高校生の頃冴えなかった同級生に「君は大人になれていない」と言われるシーンがある。けれど私はそう思わなかったかな。

みんなどこか大人になれていない。
主人公のような気持ちはみんな持っていると思う。良かった時期が学生だろうといつだろうと。自分のことを愛せていない事に気付いた時、1番自信に満ち溢れ愛せていた経験ある過去を思い出し確認したくなるものだ。

かっこ良い自分を信じていたいし、みんなにもずっと信じていてほしい。自分を憧れていて欲しい!!!そう本能のままを表したように行動できる彼女は面白かった。

最後は結局、昔のまま変わらず自分を秀だしてくれるような求めていた環境はなく、ボロボロになる

そんな彼女を励ます為に、唯一未だ憧れでいてくれた女の子に励まされる。「ここにいる人達は無なの!無の人達」と。今までの彼女だったらそれで納得してただろう。でも主人公にはそう見えなかった。ド田舎でも幸せに前を見て生きている人達を「無」と捉えることが出来なかった。そんな人たちとの出会いもあって、当たって砕けまくって、彼女はまた一皮剥けた新たな姿で都会へ戻る。

生きる事って正解ってないんだよな~しんどいな~苦しいな~~と思ったけれど、彼女のいたい女とも気付かないような強気の生き方に私は刺激を受けた。
向日葵

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