マ帆

ロスト・イン・トランスレーションのマ帆のレビュー・感想・評価

4.4
良い...めちゃくちゃ良かった.....

海外に来たのに退屈なまま日が過ぎていくのってどんな感覚だろう。友達との電話で「偶然入ったお寺で聞いた僧侶の歌に何も感じなかった」と涙を流しながら話すシャーロットからは焦燥感や陰鬱な気持ちが伝わってきたけど彼女が東京に来てから1番感じていたのは孤独感だったんだと思う。

似た気持ちを抱えたまま出会った2人の間に生まれてく言葉にし難い関係性に感情を揺さぶられた。徒歩やタクシー、新幹線で2人が回る東京は知らない街に見えてくるほどのかっこよさで、ただただため息。

そしてとどめを刺されたラスト。
あれはビル・マーレイのアドリブでそのセリフはスカヨハと監督しか知らないというのは有名な話だけど、実際に観るとあまりにも良い。知らないままで良かった。それを受けて流したスカヨハの涙も演技ではないんだと気付くともっと泣く。

ビル・マーレイってすげんだなと思いました。見慣れた風景の中だからこそ その馴染み様に一層驚かされる。そしてそれまでの虚無感な表情が効くラスト。
ジムのマシンの止め方分かんなくなっちゃって1人でトムジェリやっとるシーンは声出して笑った。会話が面白いってやっぱり大事だなとも思いました。人生の三分の一は寝てるからその分引けるって考え方すごい良い 私いま14歳だ。。。

夜中に部屋の窓全開にして観たの込みで最高でした感想
マ帆

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