ぺた

ロスト・イン・トランスレーションのぺたのレビュー・感想・評価

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待合室、言葉の隔たりを超えて、というか伝えたい聞きたいという小さな意地みたいな気持ちから、全く伝わるはずのない日本語を指折り数えるジェスチャーと、ニュアンスや音感で会話(?)対話するシーン、大変好き。

異国の地で、言葉の壁にぶつかって、孤独が押し寄せた時によりかかれる人がいたらどれほど救われるのだろう。相手がどれほど輝いて見えるだろうか。なんだか単純に恋愛と括るには早計な愛の形を見たような気がした。揺れてこぼれたみたいな愛もあるのかもしれない。うーん、んーー。
ソフィアの日本の描き方にちょっとウッとなった。ぺこぺこ握手、この国の性に対するねちっこさ、陰湿感。そして料理!しゃぶしゃぶは客に調理させやがると思わせるらしい。そしてひたすらに言葉の壁。
ただ、雑多な街も無機質なおみくじ掛けも、彼女が撮ると美しい。これは愛なのか??ひねくれた愛なのか?
ぺた

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