上海十月

ロスト・イン・トランスレーションの上海十月のレビュー・感想・評価

3.8
日本の描き方については、問題になるほど酷い描き方ただとは、思えなかった。(三千里薬局は、ドリブンにも使われていたが、どこが決め手なのだろう)むしろ、こんな風に描けるソフィア・コッポラは、間違いなく監督の才能がある。(女優は、ダメでも)東京に浮遊するアメリカ人という感じだ。ホテルから眺める、風景は、SF映画における空中都市のようだ。そこに迷い込んだ、中年と若妻。こう書くといやらしい感じだが、まったくいやらしくない。孤独を埋め合わせる術も持ち合わせずどこかの星に来てしまった感じだ。より孤独が引き立つ。途中、京都のシーンや下町のシーンが出てくると、日本は、やはり、古さと新しさをあわせ持った稀有な国だと実感できる。すこし、旅行ガイドぽいところが残念だが・・・カラオケのシーンではっぴいえんどの「風をあつめて」が少しだけ流れるのだが、どういう経緯で決まった知りたいですね。
上海十月

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