細々とした生活をするよりも潔く切腹したい、玄関先を貸して頂きたい。
金銭を要求する口実の切腹、
つまりは貧乏浪人のゆすり、たかり。
申しつけられた井伊家の武家屋敷は、相手の狙いをわかっていながらも、本当に切腹させるまでに追い込もうとする。
その双方の言葉のやり取りが面白い。
、、、、しかし、それだけではない。
徐々に裏事情が明らかになっていく。
その展開が面白い。
いやぁ、見応えありました。
特に後半からクライマックスに向けて、仲代達矢の気迫溢れる執念に圧倒されました。
切腹をしたい理由に、金品をゆすりたかる喜劇かと思えば、その話に至るまでの経緯を徐々に詳らかにしていく脚本がとても良い。
仲代達矢、
相手の対応によって徐々に事情を小出しする。最後の死闘もインパクトに残りました。
三國連太郎、
ヒール役として相応しい男優
小林昭二、
チョンマゲ姿でしたが、すぐにオヤッサンだと気付きました。
