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フェリーニのアマルコルドのchaooonのレビュー・感想・評価

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)
3.7
これもフェリーニが描く人間賛歌✨

フェリーニに持っていたイメージとちょっと違う、温かくて、少し泥臭くておかしみのある、コテコテ感漂う喜劇。

日常を精一杯生きる人々の明るさが画面全面に押し出される映画。
ほとばしる生と性✨
特に子供たちの思春期爆発💥
タバコ屋のおばちゃんのおっぱいも爆裂💥🤪

少年たちの憧れのマドンナ・グラディスカの目を引く真っ赤コート❤️
大人への憧憬やその存在の旅たち。

特段何かが起きるでもないんだけど、喜びと笑いが溢れんばかりの優しい街の日常。
ニーノ・ロータのノスタルジックな曲が後を引く♪

霧の中で踊ったり、映画館でみんなズンズン揺れながら鑑賞していたり、ハーレムの逸話とか、何とも言えない独特のリズム感というか、不思議な空気感がある。

劇中は人々の明るい場面が印象に残るけど、舞台となっているのは1930年代の北部イタリアで、ファシズムによる厳しい制圧があったりと、騒々しい状況が続いた頃。
ムッソリーニの巨大な顔をみんなで称える中に、どこか茶化しているシーンもあって、社会風刺もあったり。
暴力描写も少しあり、コミカル場面とのギャップが少々どきりとする。

1974年のアカデミー賞外国語映画賞受賞🏆✨
フェリーニ作品では商業的成功を収めた最後の作品とのこと🎬
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