物語としての暗喩を用いて、叙事的に描いた『道』(1954年)。その暗喩という橋を焼き払ったうえで、叙情的に自意識を描いた『8 1/2』(1963年)。
ここで言う暗喩の意味については、『道』(19…
優しい色使いの美しい映像や、流れるようなカメラワーク、音楽などに運ばれて素敵な映画体験をしてしまいました。
フェリーニ監督の自伝的作品だそうですが。
町の人々の小さなエピソードがいくつもあって、…
きららアニメの文法で見れる。逆にこの映画を4コマ漫画にしてみたい。「ホーホケキョ となりの山田くん」とは全く別のアプローチ。エピソードを合体させたり膨らませたりしないまま、散発的な描写の中に時代と街…
>>続きを読むこの世界は美しさも醜さも、若さも老いも平等に存在することが許される。時の流れが肯定される。それは一方で時間の平等さが隔てる距離でもある。それは喪失や失望だけれど、心が切実に求めるものは同時に距離の中…
>>続きを読む再見、フェリーニの自伝的映画はいつも面白い。
個人的には「8 1/2」と「アマルコルド」が大傑作。
記憶の断片をかき集めて並べたような群像劇なので、物語といえるほどの物語はない。それでも強烈なイメ…
うううううむ。
綺麗だし凄いと思うところも多かったが、まだまだ噛み砕く力がないのか、そもそも合わないのかフェリーニ作品は楽しめたことがないかもしれない。
ムッソリーニ巨大パネル、巨尻を眺めたりガ…
綿毛が風に運ばれてきた春から次の春までのイタリア小都市の人々の様子を映す、あったかい映画。
悪ガキどものイタズラ、「殺してやる、いや、死んでやる」と言い合う夫婦喧嘩、木登りして「女が欲しい」と叫ぶ叔…