イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニ監督の作品。ずっと気になりつつも、フェリーニ監督初鑑賞でした。
「アマルコルド」とは「エム・エルコルド」（私は覚えている）がなまった言葉らしいです。
良い意味では自由に綴られるノスタルジックな映像の数々。悪い意味では掴みどころがなく散漫で退屈してしまう方もいるかも。私は後者かな～なんて思いながら観ていたけど、軽快なコメディドラマだったので、自分では意外にも楽しむ事が出来ました。
舞台は北イタリアの小さな港町リミニ。町一番の美女は銀幕のスターに憧れながらもいつの間にか三十路越え。この魅力的なグラディスカを少年チッタは追いかけ回すが、相手にされず。チッタの父は反ファシズムを唱えて拷問を受け、色情狂の伯父は精神病院送りになるなど、ろくでもないことばかり起こる…。様々な挿話が妙なる調和を醸すフェリーニの少年時代の甘美な自伝的映画。
思春期の少年の一年を描いた作品なので、当然といっていいほど欠かせないのが「性」で、これがまた下品だったけど🤦♀️ イタリアの四季を感じられる映像や音楽が素敵だったし、おいおいとツッコミながらもリミニの住人たちの人間味のあるキャラクターが素敵だったので、不快にはならなかった。懐かしくて、温かい✨そして優しい気持ちにさせてくれます。
決して小難しくはない、アート作品のような。気負いしないで、リラックスして観られる作品だと思います。
とにかく魅力的な作品でした。
2022-138
