ハミングバード

誰がためのハミングバードのレビュー・感想・評価

誰がため(2008年製作の映画)
3.7
国家同士の戦争、支配と被支配される関係。敵と味方は簡単では無い。何故ならば全てが人間同士の争いだからだ。正義と非正義の存在は果てしなくグレーでグラデーションを描くことになる。ナチスと非ナチス、敵も味方も両方に存在するから戦争とは、人間同士が複雑に絡み合う殺し合いになる。忠誠と裏切りは正義と悪には簡単に分けることは不可能となる。国家の英雄は相手国にとっては宿敵でもあるのだから。普段の生活でも人間同士の争いは耐えないのだから、殺し合いを正当化する戦争は、それ故に罪深いものとなる。ナチス占領下のデンマークにおける国家思いの正義を信じたレジスタンスの物語。
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