誰がための作品情報・感想・評価

「誰がため」に投稿された感想・評価

さと

さとの感想・評価

3.7
戦争コーナーに置いてあったけど別に戦車とか出てこない、静かな映画。
戦時中にレジスタンス活動として上司の指示を受けて敵を暗殺する役割を担った実在した若者の話。

タイトルが皮肉というか悲しい。
正直戦争とかこんな大きな話でなくても、こうゆうずるくてあざとい者が正直な人間を利用するってことは日常的にもあるからこそ、悲しいを通り越してラストは怒りを覚えた。

とても見応えがあったし感情移入もできた、いい作品だと思う。
mtmt

mtmtの感想・評価

3.7
辛い内容で、それ故に全編で暗いトーン。一編の救いの描写も無いことが、史実とより感じさせる。勉強になった。
華

華の感想・評価

3.5
「ヒトラーの忘れもの」を見て以来、第二次大戦におけるデンマークの立ち位置というのが気になっていた。フラメンとシトロンという2人のレジスタンスの人物像に焦点を当てたこの映画は歴史を知りたいという視点で見てしまうと正直物足りなさもあったが、私の一番の目的はマッツ・ミケルセンを眺めることだったので! その点ではまさに眼福。
stanley

stanleyの感想・評価

4.0
デンマークの英雄2人を描いた作品。 

そもそもこの2人は知りませんでした。 
歴史的背景はある程度は知っているつもりでしたが、 
ホントに上っ面しか知らなかったんだと思い知らされました。 

英雄とはいっても、いわゆるヒーローとはまったく異なります。 
実に人間。 
欲し、悩み、恐れ、苛まれ、、、 
それでも、突き進もうとしている姿が、まさに人間。 

正義、友情、愛、そして裏切り、、 
時代に翻弄された人間たち。 
その中で貫いたのは己が信念、そして相棒との絆。 
その時代に必死に戦った人間たちが、描かれています。 

全体的に暗く重苦しい映像がより、 
人間の奥底に潜むおぞましいものを強調しています。 

メインの2人を映すシーンが多いのは当然ですが、 
狭苦しく感じないのは、おもしろい。 
それどころか、2人の心の変化、緊迫感をより表してくれている。 

特に、シトロン(ヨーン)役のマッツ・ミケルセンに注目。 
先日、『タイタンの戦い』を観たばかりで、 
荒々しい印象が残っていたのですが、 
これほど繊細な役を巧みに演じているのには、息をのみました。 

このシトロンの変化していく様もさることながら、 
人間の弱さ、愛、覚悟、そして強さ 
本当に画面を通じて伝わってくるのが痛いくらい 

大きなはずれのない印象ですが、 
やはり史実に基づいたものを観るには 
事前に史実を頭にしっかりと入れた方が楽しめるものですね。 


自らが信じた正義が揺らいだとき、あなたはどうしますか
oyu

oyuの感想・評価

4.0
デンマークにこんな歴史があったとは。公開当時のかの国の様子はどんなだっただろうか……

主演2人のダーク&ピュアな演技が見事。とりわけmads mikkelsenの、寡黙なスタイルから時折覗く激情や身近なひとたちに向けられる愛情、嘘と真実・悪と正義の間で揺れ動く心情が、観ているこちらに痛いほど伝わるような演技は凄絶だった。なんて良い俳優だろうと今更ながらに思った。

カメラワークに拙さを感じるシーンがあるけど、それを凌駕する構図と色の美しさだった。
最後のカットで涙が溢れた本国の人は、きっと多かったんじゃないかと想像する。
うさこ

うさこの感想・評価

3.5
マッツが見たかったのとナチス物だったので借りてみたけど実話だったんですね。デンマークまでナチスに侵略されてたなんて知らなかった。
最後のトラックの荷台でのシーンには叫びだしたいほどムカついた。
塔子

塔子の感想・評価

3.8
一見そこは前線でも戦場でもない。
それでも彼ら2人にとってはそこは戦場で彼らなりに戦っている。
愛国心、そしてフラメンは抵抗、シトロンは家族のためにはじめたはずの暗殺が次第に正しいものなのかわからなくなっていく。敵味方の正確な区別がつけられない、誰のために戦っているのかわからない。
この話は実話だそうですが、私は知識が全くなかったのでフラメンとシトロンと同じく状況が全く飲み込めない。何が正しいのかもわからない。そんな中でタイプの違う2人の友情だけは唯一確信の持てるものでした。
状況を理解しようと2人のことを必死に見つめていたからかそれぞれの性格や境遇の対比に目がいっていたこともあり、2人のそれぞれの最期に少し驚いた。
逆なんだと思ってた。
マッツ目的
メガネと髭が超絶にセクシー

画面が暗すぎる、話も暗い…つら…
デンマークのナチスと闘う、レジスタンスの男達。

原題の「フラメンとシトロン」は、主役ふたりのコードネーム。

赤毛に青白い容貌で冷徹に“仕事”をこなす青年・フラメンに対し、繊細で、常に顔中脂汗をかいている、妻子持ちのシトロン。

任務優先ゆえに、夫婦関係が破綻してしまうシトロンを、マッツ・ミケルセンが哀感たっぷりに演じている。

また、フラメン役トゥーレ・リントハートの、感情を押し殺したクールな殺し屋も印象的。

愛国心でナチス協力者やゲシュタポを攻撃する彼等が、次第に指令する上層部や仲間に対し、疑心暗鬼に陥っていく。

誰の為に闘うのか。

果たして自分達の行いは正しかったのか。

ゲシュタポの執拗な追跡と、衝撃の結末。

「ハイドリヒを撃て!」同様、実話を基にした重厚なサスペンス。

秀作。
 
FukiIkeda

FukiIkedaの感想・評価

4.3
デンマークのナチズムと闘い続けた2人のレジスタンス。
ただし、ナチズムといってもこの映画でホロコーストは関係ない。
あくまでもナショナル アイデンティティの話。
信念のために、冷酷に人を殺めていくのだけど、そうするうちに同じ組織中でも暗い影が見え隠れして、単なる特攻役だった2人が色んなことに気づき始めるわけです。要はロボットに心が芽生えるようなもの。
単なるスパイものや、レジスタンス映画にありがちな、黒幕や裏切り者がいて、それをみつけて信念を突き通すみたいな映画ではなく、あくまでも実話に基づいてるから、現実はそんな単純なものではない。キレイにおさまるものじゃないのです。
本当に、誰のために何のために…どんどんと迷走していくわけです。
そこが面白い…。
難しいんだけど。

もう一回観たいな。
>|