hrd

水の中のナイフのhrdのレビュー・感想・評価

水の中のナイフ(1962年製作の映画)
3.3
 タイトルが秀逸。ナイフがいつか出て来るのだろうと思っていると、登場ししばらく見ていると水の中にナイフがある状態になり、タイトル回収される。
 青年と金を持っていそうな夫婦の3人がヨットという密室空間を中心に物語は進み、車ーヨットー車という構造。何か特別面白いシーンがある訳ではないが、全体を通して飽きる事なく見ることができた。シーン転換が巧みで、程よいタイミングで切り替わるのが良い。
 棒取りをしているシーンは3人が仲良く見え、家族のよう。しかし、夫が朝起きると妻と青年への嫉妬からか出来事へと繋がっていく。妻のセリフが客観していて、的確に状況を捉えているのに感心した。ポランスキーの何かが起きるのではと思わせるように表現するのはやはり凄い。
hrd

hrd