水の中のナイフの作品情報・感想・評価

「水の中のナイフ」に投稿された感想・評価

Hiroya

Hiroyaの感想・評価

3.8
ロマン・ポランスキー監督作。

登場人物は裕福な夫婦と
湖に向かう途中でヒッチハイクをしていた青年の3人のみ。
ヨットの上の夫婦と青年の
3人の均衡は徐々に崩れてゆき...
というような話。

モノクロ映画ならではの
光と陰のコントラストが
すごく感じられる綺麗な映像。

壁に仕切られているわけではないが
船上の限られた空間に青年が持っていた
ナイフを取り巻く非日常的密室心理サスペンス。


男により湖に落ちて
溺れたフリをする青年。
ヒステリックに心配する妻。
妻に咎められ誠実なフリをして
湖に飛び込む男。
男が飛び込んだ事を確認して
男の妻の乗る船に戻る青年。
そして夫がいない船で
一線を超えてしまう妻。


最初は男が自分たちが優越感に
浸るために青年をヨットに誘うが
青年の持っていたナイフによって
引き起こる登場人物各人たちの
心の揺らぎをとても上手く表現していると思った。

劇中何度も流れる
気怠るい音楽もとても良い。
たった三人しか出てこない登場人物が誰一人好きになれない。心理戦というか権力争いというか、あんまり響かなかった。何でも出てくるヨット、ワニと戯れるシーンは好きだったけど、なんだろう、合わないのかなぁ…
“太陽を感じさせない船旅”

太陽がいっぱいでもなく、石原兄弟がヨットを乗り回したりする太陽族でもなく、ロマンポランスキーが描いたサスペンスチックな60年代の海上青春サスペンス劇。

ちょっとしたお金持ちの夫婦がヨット遊びするために車で移動中にヒッチハイクの金髪青年をピックアップして、一緒に船に乗る話。

最初から最後までこの3人のみでストーリー展開されるのだけれど、そこに船と海が加わることによって、言葉は少ないけど絵全体で感情の波を描くような構図になっていて面白い。

緩めの吊り橋効果というか、限定された空間で微妙に感情や想いが変わって行く様は興味深い。

この嫁がザ・良い女って感じで興味深いキャラをしてると思う。
この自我がありそうで特に無い感じが軽薄で良い。

ただ、この時代って世界的にお金持ちはみんなヨットにハマるんだなあと思った笑
Ricola

Ricolaの感想・評価

4.5
ある裕福な夫婦が車を走らせていると、突然青年が目の前に飛び出してくる。そのまま彼を車に乗せ、夫婦のヨットで一緒に船出するのだが…。


たしかに秀逸な心理劇だった…。登場人物の表情だけでなく、構図や海でそれを表しているのがとてもいい!

自然光での屋外の撮影やカメラワークからヌーヴェルヴァーグらしさを感じる。

本当に構図が綺麗!上からヨットを撮影したりとか、手前の人物をクロースアップにしながらも奥の人物をロングショットで映したり、前半と後半の海の変化の映し方とかうっとりするほどだった。

青年の奔放でバカっぽい行動と、倦怠期の夫婦の何とも言えぬ空気感のちぐはぐさに胸騒ぎを覚える。

おそらく製作者側が最も見せたかったであろうことがわかった瞬間に、この映画を大好きになった。
uyeda

uyedaの感想・評価

3.4
アートスクールはなぜこの映画であの曲なんだ?イメージを再構築しすぎじゃないか
おもち

おもちの感想・評価

3.8
おもしろーい!!!
男も女も大変だが、この奥さんがしたたかでエロティックで一番恐ろしいよ 地上で眼鏡かけてるとぜんぜん顔ちがうし
水上での撮影大変だっただろうな
ナイフ1本で...これほどのザワザワ感。
ストーリーがとても秀逸ですね。水の上の限られた空間を生かした撮影、構図とかも良かったです。

物語はバカンスに向かう裕福な夫婦がクルマの前に飛び出してきた見知らぬヒッチハイカーの若者も乗せてヨットで休暇を楽しむ話ですが、若者の持っているナイフや三人の会話によって、観客は色々な想像を掻き立てられることに...

自信過剰で説教臭い夫、中年だけど魅力的な妻、どことなく倦怠感が漂う二人のスパイスにされてしまったような若い男性。三人の間にちょっとした緊張感があるのが面白かったです。途中、予期せぬ展開で三人がバラバラになることで、趣のあるラストへと進んでいく。

凄いお金のかかった作品ではないのですが、とても上手に作られた映画ですね。これがデビュー作となったロマン・ポランスキー監督、ただ者ではありません。キャストの三人もそれぞれの役割を十分果たしていて見事でした。
あと...音楽、ジャケ写も好みでしたね。
yumiko

yumikoの感想・評価

4.5
ヨットの権力争い: 青年は老け顔だし、美人妻の眼鏡は形があれだし、夫はマッチョだし、違和感だらけの湖上休暇物語だったけれど、最後はうまいこと水に流れてよかった: あやうい喜劇。
前々から気になってたんですけど、ジャケットからただようシャレオツな雰囲気に敷居が高そうだなぁ~って なんとなく敬遠してたロマン・ポランスキー監督。
ポーランドの巨匠監督ですけど、実はウディ・アレンを軽く超えるエロ巨匠でもあるんですよね(´ヮ`;)
数々の不穏なエピソード(ん?)がある彼ですけど、まぁそれはさておきポランスキー初挑戦です♪


全然敷居高くないやん!!
めーっちゃ面白かった!!

お金持ち夫婦がたまたまヒッチハイクをしていた青年を連れてヨットでバカンスをするってだけの話。登場人物はこの3人だけだし、場面も ほぼ海の上。

すっげーシンプルなだけあって、3人の心の動きがメインよね(´ー`)

タイトルにも使われてるナイフ。
この小道具の使い方が絶妙すぎ!!
ナイフひとつにいろんな意味合いを持たせてるんだもん。
見終わって思い返しながらすげーニヤニヤしちゃったじゃん♪

あとさ 途中まで同等扱いかと思ってたあの青年すらも結局は小道具扱いちゃうん??

ラストの機関士のくだりなんか最高w
クソ旦那がクソ最高すぎる!!
(お前 言葉が汚いw)
あの車中の夫婦の会話全てが突き刺さったわぁ~。
嫁の表情も最高だったし(´ω`)

これ何回も見たくなる映画!!
すげーポランスキー!!
1発でファンになっちゃった(*´∀`*)

全作品順番に見てこうかなぁ~と思って作品チェックしてたら「おとなのけんか」だけは見てた。
私あれ 全然ハマらんかったんですけど(´ヮ`;)
もしかして当たり外れのある監督さんなのかな???

どうしようかなぁ~
やっぱ全作品 見るのやめようかな
(お前単純過ぎw)
冒頭かっこいい!
前半は、展開よめない中で自分ならこの少年と船にいるの耐えられないな。。とか思ってしまった。笑
後半ナイフのせいでじわじわ気持ち悪い恐さが続く。単純なサスペンスとかホラーじゃないから結構気持ち悪い。でもそれが綺麗に解消されていき結果心地よくなる。あまり他にない謎の現象すぎて恐い!笑
とにかく、角度と構図により映像がかっこいい。
冒頭と最後はタクシードライバーになぜかやや似てた。

実はとりたてて何も起こってないのにここまで魅せられるのは凄い。

大人と子供の境目って何だろう。


(備忘メモ)
→23"30-24"00頃の音楽と状況のかみ合わせが絶妙で面白い!
→24"10-24"40の画と音楽良い。30秒だけど3人それぞれのキャラクターが如実に出てる。
→25"10頃の少年が片目で指見る映像もキャラクターが際立って見える。
→後半夫婦の口論リアル。。
→子供って口笛吹いちゃうのかな?笑 わかるわかる。
>|