上村松園の絵は大好きです。上村三代の中でも、やはり松園の作品は何ともいえない優しさがある気がします。
で、松園は私生児の父親の名前は生涯明かさなかったということは有名ですが、宮尾登美子原作で映画にもなっとったんかいっ！（笑）
フォローさせていただいている方々のレビューで本作を知ることができ、見ることができて良かったです。
一応フィクションてことになってましたが…模写とはいえ松園の有名作品がいろいろ登場したし、それとわかる実在の人物をこんな映画にしちゃうんですから、すごい時代ですね。
『焔』って本当にああいったシチュエーションで描かれたんです？まさかねぇ。
でもこの作品がまるきりフィクションにせよ半分本当にせよ、松園の絵のすばらしさは変わらないと思います。奈良に住んでた頃、松柏美術館もよく行きましたし…また行きたいなあ。
それにしても、岡田茉莉子も凄まじかったですが、三田佳子ってやっぱすごい迫力…
冒頭の貧乏＋雪＋菅井きん＋小林綾子で無条件に涙ぐんでしまうのは昭和の日本人のDNAでしょうか。
あと、一瞬の山村紅葉は一体。
とにかく長かったし、しんどい映画でした。
