スギノイチ

おもいでの夏のスギノイチのレビュー・感想・評価

おもいでの夏(1970年製作の映画)
3.0
おねショタ映画、というには主人公は歳がいってるし、しかも結構不細工だ。
俳優っていうか、単なる素人のガキでは?というぐらい普通の中坊だ。
主人公には悪友がいるのだが、こいつはもっと下品でバタくさく、うるさくてスケベでその上出番が多い。
しかも、物語の大半は主人公と悪友が童貞あるあるエピソードを繰り返すだけだ。

スマートさ皆無のナンパ、映画館での乳揉み未遂、使わない癖にコンドーム購入…
しょーもない話が続く中、主人公が猛烈に焦がれている人妻(ジェニファー・オニール)は確かに綺麗。
叙情的な音楽や風景も相まって、映画の中の何よりも別格に美しく輝いている。
このために他をブスばかりキャスティングしているのでは?と思うぐらい、特別な存在に思えてくる。
本作は主人公の回想録的な色合いが濃いためか、彼女の人格のようなものは殆ど描かれない。
それが逆にヒロインを神秘的な存在に押し上げる。
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