「赤旗」で連載していた原作者としては大河化の構想があったらしく、忍者たちの子孫が御庭番→特高警察→中野学校へと至るらしい。
それじゃ『武士道残酷物語』やん、というのは置いといて、その文脈で本作と『陸軍中野学校』の繋がりを考えるのも面白い。
左翼作家であるはずの山本薩夫が権力側の人間を描くと、バイタリティに溢れた怪物的な魅力を帯びてしまう。
本作の信長(若山富三郎)もその一例。
『用心棒』『椿三十郎』で塗り替えられた時代劇暴力コードをふんだんに利用(耳削ぎ拷問は『続・荒野の用心棒』より4年早い)。
天井から垂らした糸で毒薬を飲まされても二日酔いぐらいのダメージしか負ってない。強すぎ。