のうこ

クローズ・アップののうこのレビュー・感想・評価

クローズ・アップ(1990年製作の映画)
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再見。ラストシーン、何度見ても泣ける。映画では余計つかみどころのない真実のようなものを模索するようなお話であり、構成。しかし、映画だからこそ成立するものを見ることができる。クローズ・アップによってカメラが寄っていくほど、画面は見えなくなっていき、観客との間の距離が接近していく。裁判のシーンとか切り返しのことを考えながら見てると面白い。「被害者」と「加害者」は同一の画面に顔を並んで収めても、決して見つめ合うことがない。そんなことを勝手に考えながら見てました。
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