クローズ・アップの作品情報・感想・評価

「クローズ・アップ」に投稿された感想・評価

実際に起きた詐欺事件を実際に被害に会った家族さらに加害者までもが当人を演じる再現ドラマ部分と裁判のドキュメンタリー部分が混ざった構成の割と見た事がないタイプの作品。アイデンティティや映画の有り方について考えさせられる
この作品、言葉にしづらいんだけど、普段自分たち観客が小説、映画、音楽もろもろすべての「表現」と言われるものに触れること、あるいは「表現」することが、結局は何なの?何の意味があるの?っていう突き詰めた問い、だと思うんです。
uyeda

uyedaの感想・評価

4.2
イメージをスクリーン上どころか、現実世界においてまでも生き返らせてしまった稀有な作品で、こんな事が可能だったのかとブチ上がる。
それほどの傑作なのか?と思いつつラストの途切れがちなピンマイクからのシーンはやはりすごいな。あれわざとピンきれてるのかすら?偶然?いろいろな?が心地いい
suke18

suke18の感想・評価

5.0
ピンマイクの音が途切れがちな、(ほぼ)ラストシークエンスとラストシーンの(本物の)マフマルバフ監督との初対面を"再演"しているブルジョワお父さんに興奮
クローズ・アップ… 彼の表情を極大に映し出し背景は後退していく、捨象、選択のテクニック。しかし映し出された顔はフレームの外の世界、人生のことを語らずにはいない。キアロスタミの声は二つのカメラの存在を告げる、公判室全体のカメラと、クローズ・アップのカメラ…
buddys09

buddys09の感想・評価

3.7
映画に救われるというか、なんというか、最後は久々にきましたね。
モフセン・マフマルバフと自分を偽った男に関するこの話、一体どこからが本当のことでどこからが演出の加わったシーンなのかが皆目見当もつかない(主人公が本当に偽称を働いた人物その人なのかすら)のだけど、後に弟子となるジャファール・パナヒの人生タクシーのように映画の境界線の不明瞭さこそがこの映画最大の魅力なのだろう。

しかしそういう境界線を抜きに見ても、缶が転がるシーンや偽マフマルバフが訪れる家の様子等細やかながらも不思議な味わいのあるシーンが沢山あるから、良い意味で普通に面白い映画にもなっているのは流石キアロスタミ。

試みも実験的で映像や場面構成も見事なこの映画が素晴らしくないはずは勿論無いのだけど、それでも中古DVDが1万近くしたのはさすがに高すぎて笑えた。
この映画作ったの、最後にでてきた、マフマルマルじゃないのかよ!


前情報なしで、意味わかる人どんだけいるの?最後とか、あれ?本物?なんで?え、おわり?みたいな。みたあとみんなのレビューみて、そういうことか!となった。

次は、みんなのレビューに何回もでてきた、トスカーナみてみるよ
AM

AMの感想・評価

4.0
この映画の素晴らしい余韻に長い時間をかけて浸り、言葉を足していく予定です。
兎に角、彼の涙には、思わず顔をほころばされる。
そして映画の話をしている彼は、幸せそうだった。後ろめたい感情も勿論あっただろう、(色彩)映えの少ない前置きありき、故に最後の花が恐ろしいほど映えており、締めは憎らしいほどに秀逸だ。友達のうちはどこに似た様に、ラストでイナズマのような鳥肌が立つ。レビューしながら思い出してもまたイナズマの様な鳥肌が立つのであった…⚡︎⚡︎⚡︎
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