クローズ・アップの作品情報・感想・評価

「クローズ・アップ」に投稿された感想・評価

この映画作ったの、最後にでてきた、マフマルマルじゃないのかよ!


前情報なしで、意味わかる人どんだけいるの?最後とか、あれ?本物?なんで?え、おわり?みたいな。みたあとみんなのレビューみて、そういうことか!となった。

次は、みんなのレビューに何回もでてきた、トスカーナみてみるよ
AM

AMの感想・評価

4.0
この映画の素晴らしい余韻に長い時間をかけて浸り、言葉を足していく予定です。
兎に角、彼の涙には、思わず顔をほころばされる。
そして映画の話をしている彼は、幸せそうだった。後ろめたい感情も勿論あっただろう、(色彩)映えの少ない前置きありき、故に最後の花が恐ろしいほど映えており、締めは憎らしいほどに秀逸だ。友達のうちはどこに似た様に、ラストでイナズマのような鳥肌が立つ。レビューしながら思い出してもまたイナズマの様な鳥肌が立つのであった…⚡︎⚡︎⚡︎
「映画の歴史はグリフィスに始まりキアロスタミで終わる」
数年前に渋谷の映画館にてキアロスタミの全ての映画が上映されるという企画があり、その宣伝リーフレットに記されていたジャン・リュック ゴダール氏の言葉である。この言葉を氏がどのような文脈で発していたのか僕は知らないため、解釈のしようがない。ただ、この映画をみた限りでは――僕の情報環境では残念ながらキアロスタミの作品は今作と「トスカーナの贋作」しか観ることが出来ていない――キアロスタミが劇映画の歴史は終わらせた、と感じることが出来た。

実際に起こった事件を取材したノンフィクションというかドキュメンタリーの部分と、その事件の内容をその事件の当事者にそれぞれの本人役を演じさせて撮り直したフィクションというかリアルの部分、この二つの部分から成っている映画である。リアルかアンリアルか、フィクションかノンフィクションか、そんな二項対立は最早どうでもよい映画である。
そう、紛れもなく「映画」であったのだ。

俳優は一人も出ていないのだが、確実に良質な映画として成立していた。監督の才能ももちろんだが、実際に起こった過去を再演しているその当事者であったからであろう、俳優として全く違和感が無かった。僕たちの現実は、役を与えられて演じているだけではないのか。そう感じると、自分の人生が皮相に感じてしまうと同時に楽しめそうでもある。

映画監督に成ることに少しでも憧れのある者は感動する映画でもある。
特にラストシーン。僕は被告の彼と共に泣いてしまった。映画監督に成りたい!のかな。
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.3
 刑務所への人の出入りを捉えたロング・ショット、タクシーに乗った男たちは今日1日貸切に出来ないかと運転手にお願いする。新聞記者の男は今年最高のスクープをその手に掴もうと張り切っている。テヘランの閑静な住宅地、『サイクリスト』で有名な映画監督モフセン・マフマルバフに成り済ます詐欺事件が発生する。その犯人としてサブジアン青年が詐欺罪で逮捕された。この事件に興味を持った監督キアロスタミは刑務所に面会に行き、また被害者のアーハンハー家にもインタビュー、裁判官から公判の撮影許可を受ける。裁判が始まり、アーハンハー家の長男メフルダードは彼が家族を騙して家に入り込み、盗みを計画していたと証言する。裁判所への侵入が許されたキアロスタミの「クローズ・アップ」専用のカメラは、モノクロ映像でサブジアンの表情を据える。その粒子の荒い映像は被告の焦燥感を伝えるが次の瞬間、カラー映像に切り変わったフィルムは、バスのなかでアーハンハー家の主婦がバスでサブジアンに会う様子を映し出す。

 この再現映像はモノクロの裁判映像とは違い、ある程度キアロスタミの裁量を交え、再現されている。今作はドキュメンタリーではなく、多分にセミ・ドキュメンタリー的な風情を讃えた巧妙なメタ・フィクションとも言える。被害者も加害者も自分自身を再び演じさせられた物語は、フィクションとノン・フィクションの間に何とも言えない「しこり」を生み出す。サブジアンが働いた罪は、アーハンハー家を破滅に陥れるような計画的な詐欺ではない。それどころかマフバルバフの偽物は監督を敬愛し、あろうことかキアロスタミの旧作である『トラベラー』にも賛辞を寄せている。2人の子供を抱えながら、7年目に夫婦生活が破綻した彼の身は、2人のうちの1人を育てながら失業に喘いでいる。「罪を憎んで人を憎まず」という日本の諺があるが、彼がアーハンハー家にマフバルバフを詐称し紛れ込んだのは、空腹に堪え兼ねてという貧しさからだった。彼にとって映画というのは憧れでしかなく、実人生はただひたすら侘しい。キアロスタミはカメラの向こうからサブジアンに「監督と俳優、どっちが向いていると思うか?」という問いを投げかけると、彼は即座に「俳優です」と答える。図らずも映画の主人公に躍り出た市井の人間は、ここでサブジアンという男の虚実両面を演じている。

 道路の向こう側からマフバルバフと偽のマフバルバフの出会いをロング・ショットで据えたクライマックス、音が拾えないというキアロスタミの焦りが混じった声は、フィクションに介入する奇術師としてのキアロスタミの立場を明らかにする。ラストのストップ・モーションでサブジアンという男の人生はもう一度生まれ変わる。その瞬間、彼は『クローズ・アップ』の主役として一世一代の輝きを見せる。皮肉にもそこでは、紛れもない本物の役者の誕生を目撃する。
当事者が主人公の映画。

イランという、政治、経済、文化に絡む様々な問題を投げかける作品。

素晴らしい!

出来事と言えば、陳腐な犯罪。
再現映像と言ってしまえば、大事な事を見逃してしまう。

大きいなテロに巻き込まれ、英雄になる映画がある一方で、小さな事件の中に大きな問題を孕んでおり、映画作りにかける金額の大きさマーケティングは、出来の良し悪しにあまり関係ないとも思える。

良い映画🎞に出逢えた事が嬉しい!!

☆5をつけられなかったのは、キアロスタミさんの映画でまだ観たい物があるから。
ベストではないかもしれないという、私の臆病さからくるものです。

多くの方の目に触れて欲しい作品。

ご紹介くださり、ありがとうございます!!
こぅ

こぅの感想・評価

4.5
アッバス・キアロスタミ監督追悼。

【人は皆、誰かを演じている。】

テヘランで失業者ホセイン・サブジアンは映画監督モフセン・マフマルバフだと偽り、アーハンハー 一家を騙した罪で逮捕された。事件に興味を持ったアッバス監督は刑務所への面会、被害者へのインタビューを敢行…。

時系列、ドキュメンタリーと加害者と被害者出演による再現ドラマを交差させて描く。(実際、映画化により真実がいい方向に変わったかも知れないと考えたりした。)
実際の裁判シーンは緊迫感あるし、本人達の演技も本物の役者のように違和感無い。
地味なのに観入れる。

終盤の【音声の◯◯】(アッバス監督の演出)、
あれは上手いなぁ、必見‼︎
Katongyou

Katongyouの感想・評価

4.0
ほんと、ラストは反則。泣くなってのが無理でしょ。。で、途切れる音をそのままにしてるのがいい。最初、この買ったブルーレイが破損してるのか焦ってた。笑 (1回目の鑑賞は寝落ちして、その途切れるシーンで起きたので)
誰かに花をプレゼントしたくなる。ピンク(桜?桃?)の花ってのがとてもいい。イランの街並みの中にぽつんと咲いてる感じがまた。まあ、そこのチョイスはあの監督なんだけどね。やっぱりサブジアンさんの反省あってこその感動だよな、ってつくづく。
dude

dudeの感想・評価

4.1
本物偽物ときっぱり分けられるほど単純ではなく、インタビューのような画面の構図だと思っていると再現ドラマの一部だったりしてよく分からなくなってくる。そういう点では『オーソン・ウェルズのフェイク』を思い出したが、こっちは無数の表現者に寄り添うような温かみを感じた。
公判の様子を撮影したキアロスタミはなぜ当人たちに事の経緯を演じさせたのか。そこが明らかになってくるにつれサブジアンの独白が世迷い言で終わらないという希望が生まれ、しかも監督と被写体の力関係に奇妙な逆転さえ起こっている。感動的なラストでも名もない個人の小ささは感じられるが、撮影の時系列を考えるとこれまた面白い。音声トラブルまで作品の味方をする。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.5

‪「クローズ・アップ」‬
最初Amazonで発売情報知った時は遂にキアロ映画を再販かつBD化かぁ…と非常に喜んだが…どうやら「 クローズ・アップ」のみがIVCから発売だ。アッバス・キアロスタミと言えばパルムを今村昌平のうなぎと同受賞した桜桃の味やオリーブの林をぬけて等…傑作ばかりあるんで是非全作品の再販を願う勿論BDで ‪今年公開のイーストウッドの作品も事件の当事者を自分役で起用してた。本作も同じでアッバス・キアロスタミが雑誌の記事を見て当時製作中の作品を棚上げし、本作を撮り始めた話は有名だ。物語は1人の詐欺師の罪を法廷で裁く内容だが実際に犯罪者と被害者のやり取りは緊張感がある‬。
‪本作は90年の映画だが、彼は89年に同様のドキュメンタリー映画ホームワークを撮影している。本作も非常に子供達へのインタビューが巧く見応えがある。このクローズアップは静寂を極め本作ならではのシークエンスがあり映画の終りには一気に感動が迫る。基本的に非職業俳優を起用した作品は大っ嫌いだが本作は別と言える程好きだ!‬
ユーキ

ユーキの感想・評価

4.0
すごい
虚実と現実がグルグルしていて目が回りそう、ブルーレイ買ってまた観たいな
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