クローズ・アップの作品情報・感想・評価

「クローズ・アップ」に投稿された感想・評価

当事者が主人公の映画。

イランという、政治、経済、文化に絡む様々な問題を投げかける作品。

素晴らしい!

出来事と言えば、陳腐な犯罪。
再現映像と言ってしまえば、大事な事を見逃してしまう。

大きいなテロに巻き込まれ、英雄になる映画がある一方で、小さな事件の中に大きな問題を孕んでおり、映画作りにかける金額の大きさマーケティングは、出来の良し悪しにあまり関係ないとも思える。

良い映画🎞に出逢えた事が嬉しい!!

☆5をつけられなかったのは、キアロスタミさんの映画でまだ観たい物があるから。
ベストではないかもしれないという、私の臆病さからくるものです。

多くの方の目に触れて欲しい作品。

ご紹介くださり、ありがとうございます!!
こぅ

こぅの感想・評価

4.6
アッバス・キアロスタミ監督追悼。

【人は皆、誰かを演じている。】

テヘランで失業者ホセイン・サブジアンは映画監督モフセン・マフマルバフだと偽り、アーハンハー 一家を騙した罪で逮捕された。事件に興味を持ったアッバス監督は刑務所への面会、被害者へのインタビューを敢行…。

時系列、ドキュメンタリーと加害者と被害者出演による再現ドラマを交差させて描く。(実際、映画化により真実がいい方向に変わったかも知れないと考えたりした。)
実際の裁判シーンは緊迫感あるし、本人達の演技も本物の役者のように違和感無い。
地味なのに観入れる。

終盤の【音声の◯◯】(アッバス監督の演出)、
あれは上手いなぁ、必見‼︎
Katongyou

Katongyouの感想・評価

4.0
ほんと、ラストは反則。泣くなってのが無理でしょ。。で、途切れる音をそのままにしてるのがいい。最初、この買ったブルーレイが破損してるのか焦ってた。笑 (1回目の鑑賞は寝落ちして、その途切れるシーンで起きたので)
誰かに花をプレゼントしたくなる。ピンク(桜?桃?)の花ってのがとてもいい。イランの街並みの中にぽつんと咲いてる感じがまた。まあ、そこのチョイスはあの監督なんだけどね。やっぱりサブジアンさんの反省あってこその感動だよな、ってつくづく。
dude

dudeの感想・評価

4.1
本物偽物ときっぱり分けられるほど単純ではなく、インタビューのような画面の構図だと思っていると再現ドラマの一部だったりしてよく分からなくなってくる。そういう点では『オーソン・ウェルズのフェイク』を思い出したが、こっちは無数の表現者に寄り添うような温かみを感じた。
公判の様子を撮影したキアロスタミはなぜ当人たちに事の経緯を演じさせたのか。そこが明らかになってくるにつれサブジアンの独白が世迷い言で終わらないという希望が生まれ、しかも監督と被写体の力関係に奇妙な逆転さえ起こっている。感動的なラストでも名もない個人の小ささは感じられるが、撮影の時系列を考えるとこれまた面白い。音声トラブルまで作品の味方をする。
別人への成りすまし詐欺の廉で訴えられている男(サブジアン)と告発側の者らが、事件当時の様子を自身らで演じ再現、そして実際の裁判場面とで構成されている異様な作品

その行動の本来的な目的であったり、語られる言葉の真偽の境界線を、サブジアンの表情に食い入るカメラが判じ、本作にドラマ性を附与させてもいたが、そもそもにおいて彼の行動が断罪され得るものでは無いという、前提的かつ絶対的なキアロスタミの視座があったかのように感じる
それはただ、not"悪"、に準拠する様な心許ないものかも知れないが...
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.5

‪「クローズ・アップ」‬
最初Amazonで発売情報知った時は遂にキアロ映画を再販かつBD化かぁ…と非常に喜んだが…どうやら「 クローズ・アップ」のみがIVCから発売だ。アッバス・キアロスタミと言えばパルムを今村昌平のうなぎと同受賞した桜桃の味やオリーブの林をぬけて等…傑作ばかりあるんで是非全作品の再販を願う勿論BDで ‪今年公開のイーストウッドの作品も事件の当事者を自分役で起用してた。本作も同じでアッバス・キアロスタミが雑誌の記事を見て当時製作中の作品を棚上げし、本作を撮り始めた話は有名だ。物語は1人の詐欺師の罪を法廷で裁く内容だが実際に犯罪者と被害者のやり取りは緊張感がある‬。
‪本作は90年の映画だが、彼は89年に同様のドキュメンタリー映画ホームワークを撮影している。本作も非常に子供達へのインタビューが巧く見応えがある。このクローズアップは静寂を極め本作ならではのシークエンスがあり映画の終りには一気に感動が迫る。基本的に非職業俳優を起用した作品は大っ嫌いだが本作は別と言える程好きだ!‬
ユーキ

ユーキの感想・評価

4.0
すごい
虚実と現実がグルグルしていて目が回りそう、ブルーレイ買ってまた観たいな
A

Aの感想・評価

3.8
『15時17分、パリ行き』でイーストウッド監督が実際のテロ事件の当事者たちをキャスティングして話題になったが、同じような事をやってた人が過去にもいたようだ。こちらの場合、実際の出来事と撮影の時間差が少なすぎて一部同時進行、結果的に半分ドキュメンタリーのようになっている。
貧しい映画好きの男がついた嘘が、承認欲求から徐々に大きくなってゆき、詐欺未遂として告訴される。
この映画は製作過程を知ってこそ、鑑賞後にじわじわと優しい余韻が広がってゆく作品だなと。
ラスト、音声が途切れ途切れで奇跡的な雰囲気が生まれたと思っていたら、監督が意図的に切った演出だったのね。ハイセンスかよ。
映画経験値を上げてもう一度見たい。
すげえ感動したのは確か。でもキアロスタミの意図が見えない。意地が悪いなぁ
Taul

Taulの感想・評価

5.0
『クローズ・アップ』(1990)こんな映画キアロスタミ以外誰も撮れない。極めて独創的でテーマも手法も彼の真骨頂。小さな事件で映像の虚実も不明だが、人間の本質がどんどん浮き彫りに。真実に肉迫する緻密な演出の茶番。ラストは反則で泣くしかない。映画史の手に余る至高の1本。
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