このレビューはネタバレを含みます
実録ものだが、ダニーボイル監督の作家性が遺憾なく発揮されており、おろさく彼が撮らなければここまで映画の知名度はなかっただろう。
景色の撮り方や、なんて事ない日常のシーンまで印象的に捉えている。
そして言うまでもないがジェームズフランコの演技は圧巻。
腕を切断するシーンは、試写や映画祭で気を失った人がいたのも頷けるほど鬼気迫るものを感じた。
雨が降らなくて絶望に打ちひしがれるところから、死を覚悟して腕を切断する決意をする場面が大好きで、同じ死という結末が待ち受けるのなら、僅かな可能性のある選択をした主人公の勇敢さに感動させられる。