【男は太陽だけが欲しかった🌞】
阪本順治監督が北野武の作風に挑戦した意欲作。役者は総じて凡庸だが、キレッキレの映像美に魅せられるとても男臭いアクション映画。
全編ダウナーな雰囲気で物語は進むが、阪本監督らしいアクションの切れの良さと迫真の銃撃戦シークエンスの壮大度は確かなもの。どこか終末観を匂わせる都市ロケーションも印象に残る作。主人公の子供が犯人に誘拐される件は黒澤明の『天国と地獄』を想起させる。
はっきり言ってストーリーそのものはありきたりで陳腐なのだが、正統派アウトロー映画として非常に秀逸な出来栄えとなった。極めて知的な活劇…という趣である。
その辺も北野武に近いのでは?😟