トカレフの作品情報・感想・評価

トカレフ1994年製作の映画)

TOKAPEB

製作国:

上映時間:103分

ジャンル:

3.6

「トカレフ」に投稿された感想・評価

はる

はるの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

大学生だった頃、レンタルで借りて観てすごく印象的だったので、見返してみました。だいぶ記憶が抜け落ちていて「あれ?こんなシーンあったっけ?」というのがちょこちょこあり…。でもやっぱり、印象に残っているシーンはちゃんと残っているもので、夜を絶叫しながら駆けていく主人公とか、松村(佐藤浩市)の少し鬱屈した感じとか、「そうそうこんなだったね」と思いつつ、やっぱりラストシーンが切なくなってしまうのでした。

「笛吹いても誰も踊ってくれなかった、葬式の唄歌っても誰も泣いてくれなかった」。このセリフで松村の孤独が端的に表れていて、猛烈に好きです。不幸なことに、「ずうっとそれでいいと思ってた」松村に「やっぱりそうじゃない」と思わせたのが西海家なのでしょう。

改めて観るとご都合展開が結構多いのですが、やっぱり好きですね。
johnpaul

johnpaulの感想・評価

2.9
あの阪本監督なので昔っからずっと気になってた作品。ようやく初見。

なんだろ、今どきの映画には決して出せない、このドキドキ感、凄い。

何気ない幸せな日常が、これから壊れて行くことを予感させる緊張感。

ただなぁ、いとも簡単に誘拐犯に逃げられたのはどう考えても有り得ないし、
その後の大和の執念は凄いが展開が雑過ぎて段々と間延びしていく。

同時期のたけし映画の圧倒的なクオリティとカタルシスの凄さを逆に思い出す結果になってしまった。
ReN

ReNの感想・評価

-
DVDにて鑑賞。

日本ハードボイルド作品としては群を抜いて傑作。
大和武士が異様なオーラの持ち主で、この作品は比較的セリフや音楽、演技的なものは少なく、シーンつまり感性を使って鑑賞するものになっている。
とにかくクールかつ緊張感がすごく、犯人探しから復讐までに時間をかけるが、全く飽きさせない。

今そこから復讐が行われる全記録、念密な思考と行動を見せつけられているような感覚。
UKEL

UKELの感想・評価

3.3
エンジンが中々かからないバイク、騒音、暑さ、団地…噛み合わせの悪さとイライラ。説明不足な感じが良い、あと最後の銃撃戦は凄く好き。
あらぬ方向に間接を曲げられる格闘家が独特の武道で攻撃してくるみたいな感覚の映画だった。けど、ハマりはしなかったかな。
DG

DGの感想・評価

4.9
超傑作。演技ゼリフがほぼ無く、シーンで話を見せられるので、まったく冷めない。ラストはディア・ハンターばりの緊張感で、実際、手に汗がにじみ、動悸がするほどだった。
棺桶に一本だけ持ち込む事が許されるならこの作品でもいいと思った時期さえありました。 阪本順治「トカレフ」

『トカレフ』は日本映画100年の歴史の中でも瞬きをも許さぬ異彩を放った爽快な作品です。

その証拠に未だに未見の方が多いどころか「え?阪本監督にそんな作品あったの?」と仰る方も案外多い。

真の傑作ってすべからく孤立しているものだから同時代の感性などではとても追いつけない作品が多いものです。

1990年代の世紀末に出現したこの作品は当時の批評世界から(ワカンナイ)の一言で片付ける輩が多数出現しました。それはもうファシズムレベルでした。

ファシズムの波に便乗したのは何も批評家だけに限らず作り手たちも例外ではありません。
そしてどちらが「映画的」に貴重かは今から振り返ればあまりに明白です。

ちなみに本作で阪本作品常連となった佐藤浩市さんはこの出演で阪本監督作品だけは台本を読まないで出演オファーを引き受けると決めたそうです。
さすが
milagros

milagrosの感想・評価

4.0
この冷たさ。典型的な復讐劇ながら、犯人も被害者も、静かに淡々と行動を積み上げていく。だから、余韻とキレがいい。

下手な心理描写よりも、視線と、行動で語る。あの反復の不気味さと、乾いた感じが、ハードでいい。
まみむ

まみむの感想・評価

4.0
観たのは20年以上前、邦画なんて興味ゼロの時代。外国人の友達が、日本語字幕のバイトをするしないって話になり、たまたま観たんだけれど。当時の私にはなぜか衝撃的な映画だったのか、ストーリーは全然おぼえてないけど、トカレフ、と聞く度にこの映画を思い出す。断片的なイメージと、後味の悪さとか。それってある意味映画として成功してるってことだよな。そういう意味でスコア4.0。
邹启文

邹启文の感想・評価

3.9
さすが、アラが目立ちすぎてる
でもそれがいい意味で生きている
人の狂気だったり、胸に抱えたなんとも言えない憎しみなどを演出することに対し、ただずっと黙ったままで一つの行動をずーっとやってる。
その通りだ、この無表情、口を開かない感じ、これこそが狂気だ
その説明のなさ、ほおりっぱなし感。もはや気持ちいい
阪本監督曰く、この作品が自分の最高傑作だという理由もわかるかも
衝動のままに撮ったのか
というくらい荒削り...いやかなり無茶がある。
破綻すれすれの凶々しさ。
あと、西部劇好きなんだろうな。
動機は不明瞭だが
奪ってやろう、壊してやろうと
なにくわぬ顔のまま行動する
佐藤浩市が不気味。
心が荒れ気味な日に観ると
俺も自販機の下に手ぇ突っ込んでみようかな...ってなるかもよ。
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