トカレフの作品情報・感想・評価

「トカレフ」に投稿された感想・評価

じゅんP

じゅんPの感想・評価

4.6
生きてるといえば生きていて、死んでるといえば死んでいる。そんな生死の境目で理由を手にしてしまったら、覚悟も躊躇も必要ない。

下らねえプライドが男を生かし、チンケな銃が男を殺す。暴力が、罷り通る世界だ。
ほし

ほしの感想・評価

5.0
単独脚本の時の方が凄味があると思う。そのくせ本人は作家として扱われるのを回避しているので厄介。
pier

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4.6
阪本監督作品の中でも、佐藤浩市の中でも一番好きな作品。
穏やかな日常が徐々に壊れていく様をうまく描いてて、何度観ても飽きない。
はる

はるの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

大学生だった頃、レンタルで借りて観てすごく印象的だったので、見返してみました。だいぶ記憶が抜け落ちていて「あれ?こんなシーンあったっけ?」というのがちょこちょこあり…。でもやっぱり、印象に残っているシーンはちゃんと残っているもので、夜を絶叫しながら駆けていく主人公とか、松村(佐藤浩市)の少し鬱屈した感じとか、「そうそうこんなだったね」と思いつつ、やっぱりラストシーンが切なくなってしまうのでした。

「笛吹いても誰も踊ってくれなかった、葬式の唄歌っても誰も泣いてくれなかった」。このセリフで松村の孤独が端的に表れていて、猛烈に好きです。不幸なことに、「ずうっとそれでいいと思ってた」松村に「やっぱりそうじゃない」と思わせたのが西海家なのでしょう。

改めて観るとご都合展開が結構多いのですが、やっぱり好きですね。
johnpaul

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2.9
あの阪本監督なので昔っからずっと気になってた作品。ようやく初見。

なんだろ、今どきの映画には決して出せない、このドキドキ感、凄い。

何気ない幸せな日常が、これから壊れて行くことを予感させる緊張感。

ただなぁ、いとも簡単に誘拐犯に逃げられたのはどう考えても有り得ないし、
その後の大和の執念は凄いが展開が雑過ぎて段々と間延びしていく。

同時期のたけし映画の圧倒的なクオリティとカタルシスの凄さを逆に思い出す結果になってしまった。
ReN

ReNの感想・評価

-
DVDにて鑑賞。

日本ハードボイルド作品としては群を抜いて傑作。
大和武士が異様なオーラの持ち主で、この作品は比較的セリフや音楽、演技的なものは少なく、シーンつまり感性を使って鑑賞するものになっている。
とにかくクールかつ緊張感がすごく、犯人探しから復讐までに時間をかけるが、全く飽きさせない。

今そこから復讐が行われる全記録、念密な思考と行動を見せつけられているような感覚。
UKEL

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3.3
エンジンが中々かからないバイク、騒音、暑さ、団地…噛み合わせの悪さとイライラ。説明不足な感じが良い、あと最後の銃撃戦は凄く好き。
あらぬ方向に間接を曲げられる格闘家が独特の武道で攻撃してくるみたいな感覚の映画だった。けど、ハマりはしなかったかな。
DG

DGの感想・評価

4.9
超傑作。演技ゼリフがほぼ無く、シーンで話を見せられるので、まったく冷めない。ラストはディア・ハンターばりの緊張感で、実際、手に汗がにじみ、動悸がするほどだった。
棺桶に一本だけ持ち込む事が許されるならこの作品でもいいと思った時期さえありました。 阪本順治「トカレフ」

『トカレフ』は日本映画100年の歴史の中でも瞬きをも許さぬ異彩を放った爽快な作品です。

その証拠に未だに未見の方が多いどころか「え?阪本監督にそんな作品あったの?」と仰る方も案外多い。

真の傑作ってすべからく孤立しているものだから同時代の感性などではとても追いつけない作品が多いものです。

1990年代の世紀末に出現したこの作品は当時の批評世界から(ワカンナイ)の一言で片付ける輩が多数出現しました。それはもうファシズムレベルでした。

ファシズムの波に便乗したのは何も批評家だけに限らず作り手たちも例外ではありません。
そしてどちらが「映画的」に貴重かは今から振り返ればあまりに明白です。

ちなみに本作で阪本作品常連となった佐藤浩市さんはこの出演で阪本監督作品だけは台本を読まないで出演オファーを引き受けると決めたそうです。
さすが
milagros

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4.0
この冷たさ。典型的な復讐劇ながら、犯人も被害者も、静かに淡々と行動を積み上げていく。だから、余韻とキレがいい。

下手な心理描写よりも、視線と、行動で語る。あの反復の不気味さと、乾いた感じが、ハードでいい。
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