トカレフの作品情報・感想・評価・動画配信

「トカレフ」に投稿された感想・評価

やたらコントラストの強い映像に対して説明を省いた乾いた演出でそんなバカな!と思う場面も少なくないが、細かいところはどうでもいい!と思えるラストの展開は楽しめた。
諒

諒の感想・評価

1.3
主人公の演技が酷かった。
佐藤浩市の演技は流石。
若い頃からうまい。
ストーリーは、何を伝えたいのか面白味も分からなかった。
ポリプ

ポリプの感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

邦画「トカレフ」

アパートに住む隣同士の男が、片方の男にはあって自分には無いものを欲した挙げ句の凶悪犯罪。

片方の男は、それで全てを失い…という内容です。

このレビューはネタバレを含みます

阪本順治監督作品 4作目
当時、「どついたるねん」から順番に「王手」まで観ていたけれどこの作品は田舎で上映されなかったのか期間が短くて打ち切りになったのか。。
今まで見ていなかったです😅

西海道夫(大和武士)は妻あや子(西山由海)、息子との三人暮らし
息子の幼稚園のバスの運転手をしている
ある朝、幼稚園バスが襲われ道夫の息子だけが誘拐され身代金を要求するビデオが送られてくる。。


当時、監督が北野映画に感化されて極力説明を省く方向で作っていたらしく途中から分かりにくくなっていく

ストーリーが所々破綻している所もあるけど大和さんの鬼気迫る演技と佐藤浩市さんの負のとらえどころのない演技対決
大和さんがひたすら復讐に燃える🔥
見応えありました!
しかし此だけ辛い目にあう主人公も余りいないんじゃないかな。。

熱狂的なファンをもつカルトな映画と聞いていたけど偽りなしの作品でした

アメリカで息子をレイプされて殺された親が護送中の犯人を空港で射殺した事件思い出してました。。
大木茂

大木茂の感想・評価

3.1
うん、90年代だね

主要人物のどれかになって同じ経験すると同じ様な選択してしまいますよね?
っていうリアル感?

阪本順治監督は自分には響かないかも…
サイコ童貞の佐藤浩市に喉を撃ち抜かれたせいでかすれ声の復讐者と化す大和武士が良かった。田んぼ(三里塚?)でのバトルもおもしろい。数取器で弾切れのフェイントは笑った

力、欲望、対抗復讐のシンプルな物語で好き

身代金受け渡しのシーンもなかなかに狂ってる
なんでや、という展開不明点がだいぶあるが、最後まで飽きないのは役者の発する熱量か
一般市民の銃の扱いがナチュラルで日本でないような雰囲気さえある

鑑賞後監督トークがあり、だいぶ謎が判明、日本のニュースに基づく
当時、暴力団対策が厳しくなり、銃が結構その辺にそっと捨てられていた、それも大体トカレフ…なるほど

他、伏線や犯人の多面性など、聞いて初めて分かったことが多数(なお消化不良も残るが)
真意が掴めるようになると、また違った印象になる作品がたくさんあるんやろなぁ…

佐藤浩市さんは既にこの時点で不穏さの表現が見事、でも今の方が断然素敵、歳を重ねて更に輝く魅力に憧れる

(後知恵多くスコアつけ難し)
samiam

samiamの感想・評価

3.5
有楽町スバル座さよなら上映会にて、阪本順治監督のトークとセットで。

主演は元日本ミドル級チャンピオンの大和武士さん。彼の出演映画を観るのは2度目。1本目は29年前劇場で観た鉄拳。これも阪本順治監督だった、ということを今日知った。私の脳はメモリー容量が非常に小さく、映画の内容を直ぐに忘れてしまう方だが、その作品のことは何故か良く覚えている。とても印象に残るものだった。

本作も鉄拳ほどではないが面白い作品。トークを聞いて面白さが増した。大和武士さんの、凶暴なのにの哀しい情けない表情が愛おしくなる。
トークの中で、彼の凶暴性が監督の口から紹介されていて可笑しかった。

準主役は佐藤浩市さん。若い頃からいい役者さん。本作も良かったよ。最近彼の出演する作品を意図せず、めちゃめちゃ沢山観ている。観ている邦画の半分以上に出ている印象。実際昨日から本作で3本連続で観てしまった。。。
ところで、私の同僚の一人が小学生の時、佐藤浩市さんのクラスメイトだったそうで家に遊びに行ったとき、普通に三國連太郎が居たそうな。そりゃー当たり前といえば当たり前だよね。😀
barakachan

barakachanの感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

スバル座閉館まであと一日。
25年ぶりの上映とのこと。
この頃の阪本監督の映画はほぼ観てたけど、この映画は初めて。版権の問題で上映できなかったそう。

最後まで息詰まる名作だった。観れて良かった。

若かりし佐藤浩市が誘拐殺人犯。まだ今のかっこいいおじさんになる前の頃。素の不気味さを漂わせる。
同僚とかで、年に一回ぐらい「あれっ」と思わせる人をそのままに演じる。
大和武士が被害者のお父さん役。不器用だけど、時間が経つにつれ、鬼気迫る演技に。

上映後は阪本監督が市川プロデューサーと登壇。
面白い話をたくさんしてくれたので、メモっておこう。

話のもとは、大和武士から幼児誘拐事件についての電話。自分が同じことをされたら、犯人を自分で殺す、かなわなければ刑務所を燃やすという電話から。

これは視線の映画。気づくこともあれば、気付かないことも。気づいてないふりをすることも。そんな人と人の視線の行く先がストーリーを作っていく。

子供をゴミ袋で入れるシーンは逡巡しやめようとしたところ、子役の男の子が、やめちゃうの?ぼく、昨日おうちでゴミ袋に入って練習したよ、の伝えたこと。

渋谷のスクランブル交差点の撮影は無許可。今ならすぐ来ちゃうね。

最後のほうの撮影は成田で。過激派の土地を借りての撮影。検問を通っての撮影だった。

千葉の検見川団地での部屋探しは、庭がまだ植物が植えられたばかりのような部屋を探した。

大和武士は現実との区別がつかなくなるほど役に入り込む。
佐藤浩市に襲われる場面では本気で抵抗し、佐藤浩市もかっとなっていた
トカレフを持って佐藤浩市を見つけたときも、少し走ってから撃つようにと言っても、自分はこの位置から宛てれると、走りながら撃ち始めた。

この頃は暴対法の影響でやくざが廃業時にトカレフを捨てることがちょこちょこあった

キャイ~ンの登場も、ただ安い漫才をNHKから借りたけど、結果として、ウドくんをメインに不安定な感じが良かった

イカれた犯人カップルが分かったのは、ボタン式信号をプチプチ押しまくる行動からピンときた。伏線は誘拐直前、人もいないボタン式信号機が赤が不自然に続いていたこと。

北野武の省きの影響を受けた。

最近のスクリーンは3Dのため、シルバーやパープルの色がついている。作り手は白をベースで調整して仕上げている。昔からのスバル座やミニシアターのスクリーンは白く、自分たち作り手の出したかった色で上映してくれる

作り手が親なら、映画館はゆりかご、観客は育ての親。映画館というハコが違えば、観え方が違うことはおわかりでしょう。

良きゆりかご、スバル座で観れて良かった。ごゆるりと観れました。
G

Gの感想・評価

4.5
スバル座クロージング上映企画で見ることができた。上映後の阪本順治監督のトークが色々と面白かった。
今作もご多分に漏れず、北野武作品の影響下にあると。「当時助監督たちも飲みの場で歩いてるだけで映画は成立するよなーとか余分なカットは省いてもいけるよなーという話はしていた。ただ実際自分たちがやるとなるとお決まりのルーティンで説明的なカットを入れてしまったり分かりやすさを重視してしまったりする。北野武は飲み屋で言ってるだけだった我々と違ってそれを全部やったのが偉い」というような話を監督がしていて興味深かった。
今作は阪本順治の他の作品と違い、明らかに一枚絵の強度みたいなものがある。というかそこを抜くと本当に何それ?というような話運びが気になる映画ではある。ただそのショットの強さによって最後まで見せてしまう作品であることは間違いなく、このような作品は阪本順治監督も今後も作ることはできないだろう。
冒頭のワンカットからのトカレフに触れるシーン、バスを捉えた不穏なショット、風車、終盤の犯人と対峙する場面…とにかく特筆すべきシーンが多く素晴らしい!
上映後の質問でもあったけど、テレビのシーンでキャイ〜ンが出ていてびっくりした。監督があの演出は特別狙ったものではないけど素晴らしい異化効果を発揮していて「キャイ〜ンを見ると今でもこの作品の出演者だと思います」と語っていて大変良かった。