トカレフの作品情報・感想・評価・動画配信

「トカレフ」に投稿された感想・評価

近場のTSUTAYAで運良くレンタルしていて観ることができた。この緊迫した抑えたトーン、台詞も多くないんだけど、これこれ好きなやつ!という気持ちになった。北野武映画も彷彿とさせる。惹きつけられる魅力があっていい映画だった〜。
新宿なんかそこらじゅうにトルエン隠してたんだからトカレフだって探せば見つかる 
乾いた空虚なテイストでテンポが良いのは好みだが、繋ぎの繊細な箇所も省いているので分かりにくく、プロットの整合性も疑問。それでも徐々に贅肉を削いでいき、剥き出しになる骨のように男達と女の3人にスポットを濃く照らす世界観は唯一無二で、終盤のタガの外れたようなインパクトやパッションに圧倒される。冒頭の小銭とラストの薬莢が地面に転がる音によるトカレフの繋がり。カウンター数取器・信号機の押しボタン・銃のトリガーのボタンを連打することが駆りたたれているようにも。

終盤の過換気のように作品が息衝きながら一気にエスカレートすることが秀逸で、人間の情念に土地の匂いや空気感を描き、画面から醸し出される美しさは絶品に。淡い夕日の中で燃え上がる風車の美しさ、殺伐とした中でのどかな田園風景をサイレンを鳴らしながらフレームインする消防車の異様さ、赤とオレンジの色のコントラストでバイタリティやらエネルギーが充満し感性を刺激するようなエクスタシーを得られる。

女の死中に活を求めて現実を生きていく健気さが男達との対比に。殆ど削ぎ落した肉を切らせて骨を断つ退廃的な美しさ。銃の浸食により〈生の暴発〉と〈死の誘惑〉に苛まれた男同士の対峙、心の叫びが共鳴しない悲哀が何とも言えない。
やたらコントラストの強い映像に対して説明を省いた乾いた演出でそんなバカな!と思う場面も少なくないが、細かいところはどうでもいい!と思えるラストの展開は楽しめた。
諒

諒の感想・評価

1.3
主人公の演技が酷かった。
佐藤浩市の演技は流石。
若い頃からうまい。
ストーリーは、何を伝えたいのか面白味も分からなかった。
ポリプ

ポリプの感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

邦画「トカレフ」

アパートに住む隣同士の男が、片方の男にはあって自分には無いものを欲した挙げ句の凶悪犯罪。

片方の男は、それで全てを失い…という内容です。

このレビューはネタバレを含みます

阪本順治監督作品 4作目
当時、「どついたるねん」から順番に「王手」まで観ていたけれどこの作品は田舎で上映されなかったのか期間が短くて打ち切りになったのか。。
今まで見ていなかったです😅

西海道夫(大和武士)は妻あや子(西山由海)、息子との三人暮らし
息子の幼稚園のバスの運転手をしている
ある朝、幼稚園バスが襲われ道夫の息子だけが誘拐され身代金を要求するビデオが送られてくる。。


当時、監督が北野映画に感化されて極力説明を省く方向で作っていたらしく途中から分かりにくくなっていく

ストーリーが所々破綻している所もあるけど大和さんの鬼気迫る演技と佐藤浩市さんの負のとらえどころのない演技対決
大和さんがひたすら復讐に燃える🔥
見応えありました!
しかし此だけ辛い目にあう主人公も余りいないんじゃないかな。。

熱狂的なファンをもつカルトな映画と聞いていたけど偽りなしの作品でした

アメリカで息子をレイプされて殺された親が護送中の犯人を空港で射殺した事件思い出してました。。
大木茂

大木茂の感想・評価

3.1
うん、90年代だね

主要人物のどれかになって同じ経験すると同じ様な選択してしまいますよね?
っていうリアル感?

阪本順治監督は自分には響かないかも…
サイコ童貞の佐藤浩市に喉を撃ち抜かれたせいでかすれ声の復讐者と化す大和武士が良かった。田んぼ(三里塚?)でのバトルもおもしろい。数取器で弾切れのフェイントは笑った

力、欲望、対抗復讐のシンプルな物語で好き

身代金受け渡しのシーンもなかなかに狂ってる
なんでや、という展開不明点がだいぶあるが、最後まで飽きないのは役者の発する熱量か
一般市民の銃の扱いがナチュラルで日本でないような雰囲気さえある

鑑賞後監督トークがあり、だいぶ謎が判明、日本のニュースに基づく
当時、暴力団対策が厳しくなり、銃が結構その辺にそっと捨てられていた、それも大体トカレフ…なるほど

他、伏線や犯人の多面性など、聞いて初めて分かったことが多数(なお消化不良も残るが)
真意が掴めるようになると、また違った印象になる作品がたくさんあるんやろなぁ…

佐藤浩市さんは既にこの時点で不穏さの表現が見事、でも今の方が断然素敵、歳を重ねて更に輝く魅力に憧れる

(後知恵多くスコアつけ難し)