プリオ

カイジ 人生逆転ゲームのプリオのレビュー・感想・評価

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)
3.0
昔、「vs嵐」という番組で嵐のメンバーがババ抜きをするのを見守る企画があったが、それを思い出した。見ている側はババ抜きをやっている訳ではなく、ただ見ているだけなのだが、それがとっても面白いのだ。

なぜ、面白いか?
何による面白さなのか?

僕の仮説としては、二つある。

一つは、人間という生き物が他者の感情を想像することに快楽を覚えるため。

二つは、神の視点を味わうことにによる万能感によるところ。

今作は、一つ目の比重が大きく、邦画特有のオーバーアクションや顔芸で、ある意味下品なほど分かりやすく感情移入を誘ってくる感じだ。

それは、エンターテイメント映画として割り切って見る分にはいいかもしれないが、こういった映画に慣れてしまうと是枝監督がつくるような繊細な映画を楽しめなくなりそうで少し怖いような気もした。

そして今見直すと、なんかちょっとサムい。

映画って時代の空気の影響もあるんだな、と感じた。
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