このレビューはネタバレを含みます
もう商業性、完全放棄でしょ。
ATGとはいえ、まぁ、
よくぞ ここまで、振り切れたもんです。
ほぼ、タルコフスキー+文楽
なんだか
「ストーカー」+「ソラリス」+「近松」
固定カメラの
フレームの外で、なんかやってたり、
ロングショットの、
木の陰でなんかやってたり
その間、こちらは、ただ
ずっ〜と、川とか山とか見てるだけの
時間がちょいちょいあって
自分は何を見ているのかという気になる。
脱構築、ポストモダン、クリシェ
エクリチュール、シニフェ?
なんか知らんけど。
ホラーでも、オカルトでも、
サスペンスでもないです。
まぁね、
こんな宮下順子とずっといれば
取り憑かれていくのもわからんでもない。
DVなのに精神的Mの夫、
ひたすら粘着の夫の友人、というのは
なんとなく、谷崎的でもある。
繰り返される人形と宮下順子の
カットで
次第に、なんとなく人形に似てくる。
ありえない滝に打たれるシーンも、
CGないんで、本人ですかね?
いわゆる「1,000万円映画」で
3人しか出てきませーん!