Donguri5656

怪異談 生きてゐる小平次のDonguri5656のネタバレレビュー・内容・結末

怪異談 生きてゐる小平次(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

もう商業性、完全放棄でしょ。

ATGとはいえ、まぁ、
よくぞ ここまで、振り切れたもんです。

ほぼ、タルコフスキー+文楽

なんだか
「ストーカー」+「ソラリス」+「近松」

固定カメラの
フレームの外で、なんかやってたり、

ロングショットの、
木の陰でなんかやってたり

その間、こちらは、ただ
ずっ〜と、川とか山とか見てるだけの
時間がちょいちょいあって

自分は何を見ているのかという気になる。

脱構築、ポストモダン、クリシェ
エクリチュール、シニフェ?
なんか知らんけど。

ホラーでも、オカルトでも、
サスペンスでもないです。

まぁね、
こんな宮下順子とずっといれば
取り憑かれていくのもわからんでもない。

DVなのに精神的Mの夫、
ひたすら粘着の夫の友人、というのは

なんとなく、谷崎的でもある。

繰り返される人形と宮下順子の
カットで
次第に、なんとなく人形に似てくる。

ありえない滝に打たれるシーンも、
CGないんで、本人ですかね?

いわゆる「1,000万円映画」で
3人しか出てきませーん!
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