ハレルヤ

バッド・エデュケーションのハレルヤのレビュー・感想・評価

バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)
3.5
1980年のマドリード。若手映画監督のエンリケの元に、かつて少年時代に神学校で初恋の相手だったイグナシオが訪れる。エンリケは彼が書いた脚本を元に映画化を進めるも、自らの過去と現在を通じて、ある真相に行き着く物語。

かなり好き嫌いが分かれそうな作品。同性愛や教会のタブー、児童虐待などの問題を盛り込んだ上に、凝った映像表現も相まって、癖の強い作風になっています。

そんな本作の評価を高めているのは、やはりガエル・ガルシア・ベルナルの唯一無二の存在感。元々イケメンな彼ですが、本作では女装姿まで披露。これがまた割と魅力的。劇中では複雑な役柄でしたが、それをそつなくこなす演技力の凄さに魅了されましたね。

一見社会派なイメージがありますが、意外とそうでもなく。むしろ男同士の恋愛にフォーカスが当たった形。それでもイヤらしさは感じさせない雰囲気づくりは巧い。

ただ全体的な満足度はちょっと少なめ。印象に残る場面は少なかったし、良くも悪くもガエル・ガルシア・ベルナル頼りな感じもしました。彼のファンならば必見の作品でしょう。
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