まめだいふく

ドッグ・イン・パラダイスのまめだいふくのレビュー・感想・評価

ドッグ・イン・パラダイス(1990年製作の映画)
3.0
 完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
 これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

 とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

 さて、今回鑑賞した作品は……
 『ドッグ・イン・パラダイス』 LDで鑑賞。
 1990年 イタリア、フランス、スペイン  ドラマ   先客12名様

 PRの仕事をしている母とコンピューター技師の父とミラノで暮らしている小学生のトム。ある日、父がトスカーナの田舎にある古城を遺産相続することに。しかし、故人の城主が飼っていた愛犬と城で暮らすことが条件となっていた。
 広大な城の管理維持費と犬の世話にかかる費用は莫大なものに。そこで母親が愛犬預かり業を始めることにする。
 この事業は大成功をおさめ、次々と由緒正しい犬たちが城に集まってきた。もともと犬が好きだったトムも大喜び。
 しかし、そんな順調な古城での生活も、古城を狙う悪徳不動産業者の嫌がらせや、法外な相続税の請求などで一転ピンチに陥ってしまう。果たしてトムの家族と犬たちの運命は……。

 不朽の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』のトト役でお馴染みのサルヴァトーレ・カシオ主演(だから邦題にパラダイスってつけたのかな?)のファミリードラマ。
 とにかく出てくる犬の種類が半端ない。
 シベリアン・ハスキー、ラブラドール・レトリーバー、マルチーズ、シェットランド・シープドッグ、シャー・ペイ、ドーベルマン、シェパード、ダックスフント、ボクサー、ブルドッグなどなど、大型中型小型なんでもござれなラインナップ。わんさか出てきます。おそらく映画史上一番多くの犬種が登場する作品ではないだろうか。
 実は犬との生活を嫌がっていた父が、次第に犬好きになっていく過程もいいし、とある人物が語る、月夜に犬が遠吠えする理由はなかなか感動もの。
 そして何よりも犬たちがみんな芸達者! 失恋のショックで病気になる犬や、人間と一緒にテレビを見る犬(人がチャンネルを勝手に変えると怒って吠える)など、個性的なワンコがたくさん。自分は猫派だけれど、それでも思わず頬が緩んでしまう。みんなかわいいな。

 終盤に少し悲しい展開が待ち受けているけれど、全体的には明るいコミカルなドラマ。

 かなり無名に近い映画だけれど、犬好きの方ならば必犬……いや必見の一本。
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