ハレルヤ

閉ざされた森のハレルヤのレビュー・感想・評価

閉ざされた森(2003年製作の映画)
3.7
暴風雨の森の中で実戦訓練をしていたレンジャー部隊の7人が行方不明に。その内の3人が発見されるも味方同士で銃撃戦を展開していて1人が死亡。2人が救助された。嵐の森で何が起こったのか。事件の裏に謎と陰謀が蠢くサスペンス映画。

昔レンタルした記憶がありますが、内容があまり理解出来ていないまま、作品自体の記憶も忘却の彼方へ行っていた状態でした。この度約20年ぶりの再鑑賞。

監督は「ダイ・ハード」「プレデター」などのアクション映画の巨匠ジョン・マクティアナン。主演はジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、コニー・ニールセン。今改めて振り返ると豪華なキャストとスタッフ。

そんな面々が仕掛けるサスペンス。黒澤明の名作「羅生門」のごとく、生存者の証言が食い違い、何が真実なのかがボヤける作風。

誰が真実を話しているのか、誰が嘘をついているのか、嵐の中で死んだのは誰なのか。1時間半という短い時間で一気に突っ走る展開は流石。

状況や言葉の何気ないワンフレーズから、真実へと繋がる手掛かりを見つけていく様子は謎解きの醍醐味を感じさせてくれます。

ラストを見て「あーこうだったな!」と思い出し、謎が解けた解放感が押し寄せてきました。二転三転してちょっとややこしいので、初見だと全てをキチンと理解するのは難しいかもしれません。

忘れた頃に久しぶりに見るとやっぱり結構面白い。ジョン・マクティアナン監督は本作以降監督作は無し。もちろんプライベートで逮捕歴があるのも大きいと思いますが、また何か作ってほしいですね。
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