『ゴッドファーザー』のフランシス・フォード・コッポラ制作指揮、『パリ、テキサス』のヴィム・ヴェンダース監督作品。
舞台は1928年の霧のサンフランシスコ。主人公は『血の収穫』、『マルタの鷹』、『影なき男』などでハードボイルド界の始祖とされる、実在の作家、ダシール・ハメット。物語自体は架空である。
主人公ハメットを演じたフレデリック・フォレスト。いぶし銀とでもいう端正な顔立ちに、時おり魅せるタバコを吸う姿。完全にヤラれた〜笑 むせ返るほどカッコいい✨ わきを固める役者陣もただれた夜の街を妖しく彩っていてとても締まっている。
この映画の物語は、「作家が実体験を作品にするのか」それとも「作品がこれから起こる現実を創るのか」という作家自身も把握しきれないような難題を突きつけてくる。ハードボイルドの極致。必見!