"釣り合わない
不平等が続く時がある"
- 全てを失ったその時に、
羊は狼へと変貌する -
私の大好きな復讐劇!やってくれましたジェームズワン!
題材的には陳腐で先は読めるのだけれど、やはり良いんだなこれが。
普通の復讐劇とは違う点がある。
・主人公はリッチな副社長なので、ジョンウィックみたいな伝説の殺し屋ではない。
これが大きく違う。
主人公がやがて狼へと変貌していく様を緻密に描いている。
ケヴィンベーコンの顔つきに注目。とても役に合っていて素晴らしい。
最初は弱く、まるで日本のサスペンスの犯人のような、殺しちゃったよ…ひいひい言いながら弱腰で逃げていく感じから、後半からは孤高の狼になり、ドンパチで復讐のど真ん中を行く。
"悪を成敗するには、悪に染まらなければならない。"
ギャングに入るための条件。それは人を殺すこと。
しょうもない動機から生み出される底なしの復讐心。
復讐から生み出される復讐。復讐の連鎖がとても辛いものだ。
アンブロークンのギャレッドヘドランドが、いい味出してた。悪い感じが出てた。
ケヴィンベーコンの演技力には脱帽。前半から後半にかけての顔つきの変化が見所。
さすがやねジェームズワン。