もえ

コンタクトのもえのネタバレレビュー・内容・結末

コンタクト(1997年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

宇宙好きには終始胸が躍る展開だった。

私も以前、信心深い人で科学者の場合神の存在ってどう気持ちの割り切りとかしてるんだろう?と思っていた。
聞いた話によると、最新の技術を持ってしてもやはり宇宙の起源は不明。となるとやはり神が作ったのでは?となるらしい。

この作品も言わばそれをじっくり、正反対の神学者と科学者をあえてセットにして伝えたのではないかと思う。

哲学的な部分も節々にあり、私好みです。

「宇宙には人間しかいなかったら、スペースがもったいない」いいセリフだ。

科学者のプライドがそうさせているのか、はたまた無慈悲に自分から両親を奪った現実が神の思し召しであることを拒みたいのか
それはわからないけど
頑として神を受け入れないエリーと

彼女の中にも存在している証拠のないものを気付かせようとするパーマー

「パパを愛している?」
「ええ」
「証拠は?」
「…」
なんか響いた〜〜。証拠がなければ嘘というわけじゃない。

選考時に神は信じないと言っていた様子から一変し、感情的に証拠はないし科学者の自分としても懐疑的だけど、でも確かにあったと言う姿はずっと見てきた人なら伝わる。

とは言え最後まで、パーマーは神学者だったし、エリーも科学者だった。記者、ナイス質問。そして、パーマーもナイス回答。

ノイズのみだけど18時間の記録もあるならきっと以降も夢は続いていくのだろうな。

決してアインシュタインを貶しているわけじゃないし、私に至ってはアインシュタインのアの字も知能及んでないのだけど
相対性理論も所詮地球人の知性の範疇なのかな、ワームホールあれば便利よね。ほぼ時差なく戻れるし。

それにしても1900年代の思いつくSFすごいよね??これが1997年とは…
最近のSFに出てくる機会とか既視感がほとんどで真新しいものってほとんどないけど
実現が遠いからこそ突飛なデザインだったりするから人の想像力は果てしないなぁ。
人が想像できるものは実現できる、てね。
もえ

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