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コンタクトのPoMooNのレビュー・感想・評価

コンタクト(1997年製作の映画)
3.7
今まで見た宇宙関連作品の中でもちょっと異色で、ロマンがあった。
27年前の作品なのに(個人携帯電話が無い時代)古びた感じが無く、面白かった。そして、なかなかにコメントが難しい作品だった。理由は宗教と科学の位置付けが自分の中で曖昧だから。

エリナー・アロウェイ役のジョディ・フォスターが芯のある強い役にマッチしていた。エリナーは宇宙の何処かとコンタクトを持とうと幼い頃からも、科学者になってもその信念を曲げずに研究を継続してきた。政府からの研究予算を削られ、民間からの援助でやっていたある日、遂に宇宙からメッセージをキャッチする。しかし、メッセージの謎解きも、現場の指揮も、主導権も政府や研究者ドラムリンの妨害、宗教団体など、様々なものが介入し、純粋なエリナーの想いと違って行く。そして愛する人パーマー(マシュー・マコノヒー)は宗教家。発見者のエリナーは蚊帳の外のままになるのか?

北海道での米政府の極秘計画の二度目の飛行で、エリナーが宇宙に行ったと証明するものが無い。地上での理論は人間の損得で考える生臭いものに当てはめてしまう。が、しかし、彼女の飛行記録時間と管制室との時間の時差には震えた🫨

科学と宗教(神の存在)の問題は多分、クリスチャンでは無い人には分かりにくいなぁと感じた。私自身全くの無神論者では無いが、作品の中の熱狂者は理解できない💦

蛇足:
⚫︎作品の中に、日本人は人は出さないが技術を提供するポイントがある。日本の技術力を買ってる点でもあり、金と技術は出しても人は出さない日本特有を理解しているのか?との皮肉とも取れる。
⚫︎原作者カール・セーガンは天文学者でもあり、SF作家でもあることを知り、著書を読んでみたくなった
No1293
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