ますのすし

ヴェラ・ドレイクのますのすしのレビュー・感想・評価

ヴェラ・ドレイク(2004年製作の映画)
4.4
こと貞操観念においては相手に非があっても結果は大体女が罪を突きつけられる宗教的土壌とその時代、たとい同性間であっても階級で見下しが容易に発生する。

本人としては立場の弱い者同士お互い様、支え合っていこうねというただその気持ちひとつで、汚れ仕事を汚れとも思わずにやっていたに違いない。
ヴェラは痛いほどに献身的というか、愛のあるひとであった。

彼女が収監されたあとの生活で、掃除やお茶、食事の準備以外にもヴェラがやっていた名前のない家事をするとき、家族(特に息子)は一体どう思うんだろう。