ヴェラ・ドレイクの作品情報・感想・評価

「ヴェラ・ドレイク」に投稿された感想・評価

masato

masatoの感想・評価

4.0
中絶がまだ違法だった時代。

家族や隣人に献身的で、まわりからの評判がとても良い主人公の女性は、裏では望まない妊娠をした女性達の中絶を無償で手助けしていた。

そんなある日、いつもと同じように中絶の施術をしたら、女性の体調が急変してしまう…

経済的理由や望まない妊娠でも産む方が良いことなのか?考えさせられる実話に基づく作品です。
mika

mikaの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

マイクリー監督作品半端じゃないな、、感情移入させる天才、お願いやめて今は来ないで、せめてお父さん以外の人が出て、って思ったり、今まで刑期なんてそんなに意識したことなかったのに判決がでたとき嘘でしょそれは長すぎるって自分のことのように思ったり、、表情反応言葉ひとつひとつがすごくリアルだった
imagoo

imagooの感想・評価

3.5
なんとも重いエンディング
エディ・マーサンは若いのか老けてるのかが謎(笑)

#VeraDrake
#MikeLeigh
#ImeldaStauton
#RichardGraham
#EddieMarsan
#AnnaKeaveney
#DanielMays
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
堕胎が法律で禁じられていた1950年代のイギリスを舞台に、どこにも行く場所のない女性たちを善意から処置していた主人公の行動が善なのか悪なのかを描く。前半は主人公ヴェラと駆け込んできた女性たちのややコミカルにも見えるやり取りを描きつつ、後半から一気にヴェラを吊し上げる流れへと急転。今こうして価値観が自由な時代しか生きていない自分は明確にヴェラの善意をくみ取れるが、当時の価値観では家族を分断するような残酷な一大事だったことが良く判る。登場した女性が善意を理解し男は...というあたり、やはりまだまだ男尊女卑だったんだな。
これはマイク・リー監督作品の中でも、かなりの衝撃作です。
娘が婚約しての祝いの日に、母親のヴェラの元に警察がやって来ます。幸せな家庭を築き、隣人を愛し、身体の不自由な人を世話するほどの良き主婦に何が起こったのか?
物語のプロットとして、ヴェラが好人物だからこそ、ストーリーが衝撃的なのです。
警察が訪れたのは、ヴェラが行ったという堕胎の行為のためです。理想の主婦像とも言える彼女が、何故にそのような行為に走ったのか?その理由は本作では明らかにされません。でも、戦後間もない英国でのセクシュアル的問題に対する閉鎖的な医療事情は描写されてます。本作のようにレイプによって妊娠した場合、中絶という選択肢はありえます。それでも社会的制約で処置できないなら、秘密裡に行われる堕胎も行われることも十分にありえます。
ヴェラの考え方が非常にリアリティがあります。「堕胎の手助けをした」をした言葉が全てを語ってます。確かに軽率な行為です。法に背いてる意識があっても罪の意識はありません。
警察に踏み込まれた時にも自己反省よりも、家族に恥をかかせたことが気になってる様子でした。
逮捕後は、登場人物それぞれの立場からの思いが交錯するドラマとして進行します。
家族の戸惑い。職務に全うする警察。奈落の底に落ちたヴェラ。三者が、堕胎という事件の決着に思いを馳せる緊迫感は本当にスゴいものがありました。ヴェラの息子は母親を一時的に責めましたが、それでも家族は家族であります。父親の毅然とした態度には、いざというときの強さを感じて、人間性の素晴らしさが表れてます。一方では、沈着冷静であるウェブスター警部(ピーター・ワイト)も人間的深みを描出して味のあるキャラクターでした。イメルダ・スタウントンに至っては、その迫真の演技は白眉と言っても差し支えないでしょう。
ストーリー的には毛嫌いされる方もいらっしゃるでしょう。でも、これほど緻密に演出されて、登場人物たちに感情が移入できる映画もなかなかないと私は思います。稀に見る力作なのは、間違いないのではないでしょうか?
そもそも中絶が犯罪として裁かれるべきなのか、もしそうだとするなら望まざる妊娠は? と、この作品が生まれる前から現実世界でも散々議論されたであろうテーマだけど、マイク・リーの演出力によって改めて真剣に考えさせられる。

取り調べシーンの主人公が言葉を絞り出すまでの時間がこちらまでじれったくなるほどの間のとり方でリアル。
Ichiro

Ichiroの感想・評価

4.1
どんな立場の人にもその人の正義があり、どれも一概に善悪を判断できるものではない。それでも社会の力学の中で望まない結果が起きてしまうこともある・・・という話。マイクリー映画、そしてイギリス映画の常連の名優達の真に迫った演技が素晴らしかった。特に主演のイメルダ・スタウントン。エディマーサンも相変わらずいい味を出していた。
イギリスの実用的で美しい日用品達が見れたのも興味深かった。そしてヴェラの息子のコックニーアクセント、まじで何言ってるか分からん・・・。
Osamu

Osamuの感想・評価

4.1
考えさせられる深い話だった。

困っている人たちを違法な手段で助ける女の話。

妊娠したけど事情により産むことが出来ない女たちに人口中絶を施術する。作品の舞台、1950年代イギリスでは人口中絶が法律で禁じられていた。高いお金を払えば適法に行うことも出来たようだが、金持ち以外は裏の手段を選ぶしかなかった。

似たようなことをしていたとしても、それが適法か違法かで社会の扱いは全く異なる、ということを映しているのか。

ロクなものを食べていない独り者のご近所さんを食事に招待するのと同じ善意で行なっているのに、法に触れるとなると途端に悪者になる。

法律は所詮人間が作っているものだから矛盾や欠陥が入り込む余地がある。法に沿って法廷で裁かれるのは社会秩序のためには当然だが、人としての評価は別なのではないか。

しかし、実際にはそうはいかない。家族であっても簡単には赦せないこともあるだろう。その心の動きを観る映画なのか。

先週観た『4ヶ月、3週と2日』も同じく違法な人口中絶を扱った作品で、弱者が弱者を搾取する話だったが、これは弱者が弱者を助ける話だ。でも、やはり不条理。

昨夜観た『ル・アーヴルの靴みがき』に続き、これまた色使いにこだわった作品。緑と茶色。いろんな深さの緑を並べて重ねて遊んでいる。
エイジ

エイジの感想・評価

3.4
法は万能ではない。

だから、ヴェラのような人の存在は必要。


でも、法は秩序をもたらすためには必要なもの。


不条理な世界だ。
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

4.1
彼女はあんなに人のことを思ってやってきたのに。
彼女の善意がこんな結果に繋がるなんて悲しい。
家族の反応もとても興味深い。
イメルダさんの演技が本当に素晴らしい。
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