ゾウさん

戸田家の兄妹のゾウさんのレビュー・感想・評価

戸田家の兄妹(1941年製作の映画)
3.3
上流階級である戸田家の当主が亡くなり、残された妻や子供達とそれぞれの家族が右往左往しながら、父親の一周忌を迎えるまでの経緯を描いた作品である。生活のため夫が家に残した書が骨董の類を売り払うことになったり、兄弟それぞれの思惑が違う中で、上流階級らしく上品な言葉で交わされる言葉の真意やそれぞれの立ち振る舞いの裏にある隠された部分が、高橋三枝子、桑野通子、三宅邦子といった当時を代表する女優達により、表現されており、特に現在では女優の資質と共になくなってしまった一種の品の良さが漂っているところは、見所の一つである。
2024.05.15
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