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太陽はひとりぼっちのleylaのレビュー・感想・評価

太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)
3.6
この作品自体が虚無って感覚。

ほぼすべてが無意味に思えるショットをつなぎ合わせてる実験映画のような作品。

モニカ・ヴィッティとアラン・ドロンの恋愛映画と思って観ていたら、ラスト7分で社会情勢や社会不安を描いた作品だったということに気付かされる。

無駄に長い証券会社のシーン、核爆弾を連想させる電灯、無人の道路、建築途中のビル、虚無感漂うモニカ・ヴィッティ…理解はできないけど、理解しなくていいのだと思い う。

愛の不毛3部作とはうまいネーミング。愛どころか生きてることさえも不毛なんでは?と思えるような孤独感と虚無感が渦巻きます。

絵になるモニカ・ヴィッティとアラン・ドロンのイチャイチャ、モニカ・ヴィッティのアフリカ人になりきったダンス、この2点が観れただけでも満足。基本的には面白くなかったけど、すごくアントニオーニ監督らしい作品と言えるのかも。オープニング曲がいい。

原題『L'eclisse』=日食 
オープニング曲 ♪Eclisse twist/Mina


「愛の不毛3部作」好きな順番は…
・夜
・情事
・太陽はひとりぼっち
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