じゅぺ

太陽はひとりぼっちのじゅぺのレビュー・感想・評価

太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)
3.4
太陽はひとりぼっち、みた。いきなり始まる冒頭の別れ話のじっとりした不快感、人の死より株価が気になるエリート、新興住宅地の味気なさ。その中で絡み合う男女もまた空疎。「明日も明後日も」再会すると誓いながら、感情が心の奥に引っ込んだかのような顔をする二人。どうしたらいいのこの気持ち。

てか、あの思わせぶりなラストはなんだ!それでいてミケランジェロ・アントニオーニはあれを前向きな終わり方だと言っている。表象をちりばめ、その組み合わせによって作り出す空気と感情を大事にしているとのことだが。たしかに、あの心がザワザワとするラストは、なかなか味わえない。びっくりした。
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