カトマンズの掟

人生劇場のカトマンズの掟のレビュー・感想・評価

人生劇場(1983年製作の映画)
5.0
2019 0608 ロイヤル劇場(岐阜ロケ作品特集)にて観賞。

作品の故郷、三州吉良出身としての感想。
吉良上野介義央公と吉良の仁吉や、吉良独特の忠臣蔵の展開から、主人公の生まれ三州吉良を面白おかしく紹介した導入が面白い。(実際はあんなじゃない...)
ラストの『三州吉良の男〜』にジ〜ンとくる。弱気で泣き虫だった瓢吉は大きく成長して父の教えをついに果たしたのだ。
「先が思いやられるような男になれ」

今作は『青春篇』〜『残俠篇』までのダイジェスト的なものらしい。瓢吉の学生としての青春と飛車角の仁侠の世界が交互に展開される。小説を読んだ時の想像と映像で観るのとではやはり違った。

瓢吉の父に三船敏郎、吉良常さんに若山富三郎という豪華なキャスティング!
いや、素晴らしい。こんなスケールで作れる監督も、スターもいない今の日本映画ではもう作れないな、人生劇場は。

※裸体が多いので、気にする人は注意