ゆっきー

野獣刑事(デカ)のゆっきーのレビュー・感想・評価

野獣刑事(デカ)(1982年製作の映画)
1.5
仙元誠三という史上最強クラスの撮影監督を使いながらこの体たらく。カメラのポジションがちぐはぐ。寝ている子供を画面手前に配置した長回しのショットなどは無意味で不快だし、立てこもった泉谷しげるを説得に行く緒形拳の背中のショットなどは頭がフレームから外れている。

ラストの内田裕也の曲で1人海岸を歩く緒形拳の自己憐憫ナルシズム的ショットも寒い。いしだあゆみとのドラマパートがひたすら冗長でしんどい。

いしだあゆみが暴漢に襲われる場面で突然彼女の影が消える瞬間と、その後緒形拳が廃墟の中を散策する場面のみ良い。と言ってもここは仙元誠三の力だろう。
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