うるせい、バカ野郎！
前作の死に方も好きだけど今作も好きだぜえ。とくに加瀬亮と小日向文世。もう大好きすぎて止まらないじゃない。
たけしがエンタメで撮ったこの映画。もう死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ人が死ぬ。前作でもよく死んだけど今作もよく死ぬじゃないか。このシリーズは人間の死に方図鑑だからしっかりと見せてくれるだけで嬉しいのよ。
特にバッティングセンターの名シーンね。ションベン漏らす加瀬に「野球やろっか」って言ってにっこり笑うたけしの怖さよ。たけし映画は「演技」を見せないじゃない。そこがいいのよ。気づいてたら死んでる。これこそたけし映画なんだよなぁ。
と褒めたけど前作ほどはどうだって死に方がなかったのが悔やまれる。前作の椎名桔平の死に方が絶妙すぎるのよ。あの死に方だけで前作は僕の中で神映画なんだけど。今作はそれが少ない。たしかに加瀬の死に方はとってもナイスだけどそれでも前作のカタルシスには追い付かないんだ。
いよいよ最終章へ。みんな死んじゃう物語がどうなるか、このサーガは後期たけし映画の大傑作だと思ってます。
