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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君にのKingKazukiManjiのレビュー・感想・評価

5.0
新劇も良いんだけれど、やっぱり旧劇も面白い。

シンエヴァ公開する前に初めて劇場で観たのだけれど、ラストの現実と虚構が交わるシーンと、”気持ち悪い”で終劇するラストシーンは映画館で味わってこそのものだ。

中学生の頃に初めて本作を見たのだが、その頃は難しくてつまらないという印象であった。しかしながら、歳を重ねるごとに本作の面白いと感じるようになっていった。はたして、庵野秀明がシンエヴァを作った年齢まで成長したら、新劇場版の方が面白いと思えるのだろうか。

総集編のDeath Trueと、25話であるAir、26話にあたるまごごろを、君にで構成されている本作であるが、何故シト新生でもあった総集編があったのだろうか。25話と26話だけでもエヴァの最終回としては成り立つのだが、総集編を含めてみることの意味があるはずだ。それら3編含めて旧劇であると思うのだ。

旧劇は悲劇で終わる。観終わったあとシンジが可哀想に思えたが、ある意味シンエヴァで救われているので良かっだと思う。

エヴァは物凄くニヒリズムな作品であるので、色々と考えさせられるが、最近エヴァがニヒリズムなのではなくて、庵野秀明がニヒリストなのではないかと考えるようになった。
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